出版社内容情報
超定性調査手法〈食DRIVE〉は1998年の開始以降、5年間に111世帯、2331食卓、4000枚以上の写真データを集積し、この種の食卓実態調査として他に類を見ないものとなっている。
これまでのマーケティングや、調査手法では決して把握することのできなかった、現代家族の食卓の真相を初めて明らかにするこの分析は、すでに食品メーカーを中心とした産業界で大きな注目を集めているものである。
. 本書は、想像を越えた家庭の食の激変ぶりから、現代における家族の変容を考察する、食を「映し鏡」とした家族研究の書となっている。
第一章 食を軽視する時代
1 OL感覚で切り詰める
2 余った時間、できる範囲の食事作り
3 勝手にさせる見てない食事
4 食べることより遊びたい
第二章 「私」指向の主婦たち
1 作るかどうかは私の気分
2 私の充実感とやりたい料理
3 「手作りする私」指向
4 「私流」アレンジへのこだわり
5 こんなことは無理、できない
6 お料理させられないで育ちました
7 食べ手の心を汲まない作り手発想
8 処理する感覚、ゼロリセットの喜び
9 言われなければ「良し」とする
第三章 子どもで揺れる食卓
1 出産を契機に料理から降りる
2 「食べさせる」より大事なこと
3 食べてくれないと困るから
4 子どもの要求は聞き入れる
5 子どもにバレなければ
6 子どもは一人前扱い
7 子どもを躾けない母
8 お手伝いと体験教育
9 「お弁当」に見る特別な価値観
10 子ども合わせの暮らし
第四章 個化する家族たち
1 個の尊重と葛藤回避
2 盛り上がりと家族の一体感
3 ハレの日はみんなゲスト
4 子ども化する親たち
5 コンビニで単身気分
6 いつまでも「してもらえる」子どもでいたい
7 ママ友ランチの喜び
8 尋ね合わない家族たち
第五章 外向きアンテナの家族と食
1 「あるべき姿」の喪失
2 本物より「~感」「~っぽさ」
3 無理しないマイモラル家族
4 指針なきルール指向
5 書いてあることは絶対
6 ソーシャルスタンダードに合わせたい
7 自己愛型情報収集とBSE問題
第六章 現代「食」志向の真相
1 作るより買い物に賭ける
2 いま時グルメの真相
3 記号化する食へ
4 気休め・アリバイ健康志向
5 ストレスに弱い家族
第七章 言ってることとやってることは別
1 言ってることとやってることは別
2 正解主義と「ま、いいか」
3 無駄なことはしない効率主義
4 最悪想定、次悪の選択
5 自分ペースの「単一プログラム指向」
付論 家庭科で習った通り
あとがき
内容説明
「マーケティングされる事実と見えない真実」。5年間にわたる「食DRIVE調査」から、111世帯、2331の食卓日記と4000枚以上の写真による家族の実態。
目次
序論 “食DRIVE”とは
第1章 食を軽視する時代
第2章 「私」指向の主婦たち
第3章 子どもで揺れる食卓
第4章 個化する家族たち
第5章 外向きアンテナの家族と食
第6章 現代「食」志向の真相
第7章 言ってることとやってることは別
付論 家庭科で習った通り
著者等紹介
岩村暢子[イワムラノブコ]
1953年北海道生まれ。法政大学卒業。現在、株式会社アサツーディ・ケイ200Xファミリーデザインルームルーム長。食卓、家族、主婦などをテーマとして調査研究をしている
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感想・レビュー
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