出版社内容情報
ミッキーマウスやドナルドダックを挙げるまでもなく、現代では着衣の動物たちは児童文学の定番になっている。だが、なぜ彼らは服を着ているのだろうか?
18世紀半ばに登場した着衣の動物は、風刺画などで人間社会を皮肉る役目をおっていたが、徐々に「かわいい」ものとして子ども部屋に入り込み、『不思議の国のアリス』、ピーターラビット・シリーズに至りその位置付けを確立する。本書はその過程に産業革命による自然観の変化、読者の階級意識の変化などがあったことを、動物たちに着せられた服の分析を通じて読み解く。また、アリスの白ウ
【目次】
はじめに
第1章 着衣の動物揺籃期
1 生身の動物
2 一九世紀初めの作品
3 戯画からの殴り込み
第2章 ポケットの付いたチョッキを着た白うさぎの出現
1 テクストの分析
2 イラストの分析
第3章 さらなる展開―お子様ランチ風な着衣の動物―
1 人間と動物の歩み寄り
2 衣服の新たな役割
第4章 子供部屋のヒーロー、ピーターの誕生
1 過去の優雅な世界に住むかえる紳士
2 人間の恩人になったねずみ
3 子供部屋のヒーロー
ピーター、その後―着衣の動物の魅力と限界―
あとがき
初出一覧
注
図版出所一覧
内容説明
ピーターラビット、アリスの白ウサギ、かえるのフィッシャーどん…絵本に登場する動物たちは、なぜ服を着ているのか?服飾社会学の視点で読む19世紀イギリス児童文学。
目次
第1章 着衣の動物揺籃期(生身の動物;一九世紀初めの作品;戯画からの殴り込み)
第2章 ポケットの付いたチョッキを着た白うさぎの出現(テクストの分析;イラストの分析)
第3章 さらなる展開―お子様ランチ風な着衣の動物(人間と動物の歩み寄り;衣服の新たな役割)
第4章 子供部屋のヒーロー、ピーターの誕生(過去の優雅な世界に住むかえる紳士;人間の恩人になったねずみ;子供部屋のヒーロー)
ピーター、その後―着衣の動物の魅力と限界
著者等紹介
坂井妙子[サカイタエコ]
1990年日本女子大学大学院文学研究科博士課程修了。1995年ロンドン大学大学院博士課程修了(M.Phil.取得)。2004年ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館特別研究員。現在、日本女子大学人間社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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