クィア・ジャパン 〈vol.3〉 特集:魅惑のブス

クィア・ジャパン 〈vol.3〉 特集:魅惑のブス

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  • サイズ A5判/ページ数 222p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326652327
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3036

出版社内容情報

クィアな「ブス」とは、「ブス」であることを受け入れながら、それを肯定的に表
現し、楽しむ姿勢を持っている人を言うのだ。僕らはそういう「ブス」でありたい
し、また、そうでなければ人生は生まれ持った資源や社会的条件に拘束されるだけ
で、つまらないものになってしまう。そう、僕らは、「ブス」を簡単に克服すること
はできないが、「ブス」であることを徹底的に活用することで、人生に珍種の大輪を
咲かせることはできるのだと、信じたい。二一世紀が始まるのだ。せいぜい人々を魅
惑するブスに変身しようではないか。

Ⅰ 特集「魅惑のブス」
●プロローグ

 魔女会議 ナンシ関、マツコ・デラックス

 魅惑のブス 伏見憲明

 ブス釜座談会「ブスでも女装でもオネェでも」
サセコ、ジュンコ、ナヨミ

 パワフル・ブス・ライフ!あるブス女との対話 木村薫子

 「ブス」とエロスと差別の関係
 ヤマンバギャルが出来るまで 速水由紀子

 座談会「アザ」と「ハゲ」の政治学 石井政之、須長史生

 私のブス人生 森村昌生

photograph「ブス・ドリーム」model by esmlarda/taturo photo by eiki mori

 「ブス」スタディーズ

 ブス文学の系譜―「ブス論」の第一人者、大塚ひかりに聞く

photograph「ブスの肖像」model by meimi/matuko photo by shinobu shinomura

 なぜ「ブス」は存在するのか―生物学から見た「ブス」の意味 蔵琢也

 イン・ビットウィーン―ジュディ・ガーランドについて 篠儀直子
 美形の解剖学 宮永美知代

 フェミニズムはブスを救えるか

 美という評価基準―心の中の問題 吉澤夏子

 ときめくブスは美しくなる 田中美津
 ブスとおばさんの彼岸―ルサンチマンを乗り越える居直り人生のススメ 丸尾音々

●エピローグ

 武田青嗣インタビュー「美醜とは人間にとってなにか」

Ⅱ 小説・論文

 「セクシュアリティの科学」研究最前線―「クィア・サイエンス」著者
                  サイモン・ルベイに聞く 高森晃一

 小説「女塊」小村悠

 クィア理論とポスト構造主義―反形而上学の潮流として 野口勝三

編集後記        

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

t_m_r

3
2000年発行。当時は存在すら知らなかったが、最近この号の表紙はマツコ・デラックスだったんじゃないかとふと思い出して借りてみたらやっぱそうでびっくり。巻頭ではナンシー関と伏見氏と鼎談してます。体形的にも立ち位置的にもいまやポストナンシー的な部分があると思うけど、まさか本人同士の邂逅が実現していたとは。巻末で伏見氏がマツコ氏のテレビ界進出を予言しているのもすごい。2011/09/15

Tomochum

1
本棚の整理がてら再読。メンツがすげーよって震えた。マツコさんは今みたいにメディア出まくりになった時に「あのマツコさんだよね?」ってなったんだけど、他の皆様も軒並みすごいことになってる。2013年現在、「普通の皆様」が揃いも揃ってみんな迷ってて「普通を逸脱できる(強い←※妄想)人たち」に「私はこうだよ!こう思うよ!何か悪いの?」って言ってもらうのを待ってるのかな。そしてそれを笑って満足みたいな。当時のアウトサイダーへの「嘲笑」と今のそれはかなり変わってる。うーん、「大衆」の残酷さ半端ないよな。2013/12/08

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