出版社内容情報
有名なるモノに惹きつけられる関心のありようや外見にこだわる若者文化など。この背景をカルチュラル・スタディーズの技法をもちいて分析。
内容説明
現代社会に働く大きな力を捉え、私たちの経験を組織化するメディア装置を解読する。
目次
序章 「有名性」という文化装置
第1章 「有名性」の表現とジャンルの制度化
第2章 メディア、「有名人」、セレブリティ・ビジネスの歴史
第3章 アイデンティティの座標としての「有名性」
第4章 「有名性」の自動装置―ワイドショーを読む
第5章 外見の時代―現代の儀礼主義
第6章 「有名性」にあふれる場所―情報誌による「都市」空間
第7章 現代メディアと「青年文化」論
第8章 同伴者としてのカルチュラル・スタディズ
第9章 現代文化研究の方法とモデル
終章 現代文化を語る場所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamikin
3
言語派社会学っぽい。下敷きにしている理論はフーコーなど極めてスタンダードなもので、学部一年生が読むのにちょうど良いかも。有名であることはどうしていかにして可能なのかという問いを様々な事例を用いて考察する。2011/10/10
志村真幸
2
著者はカルチュラル・スタディーズや社会学、メディア研究などの視点から現代文化を研究している人物。 本書では、テレビ番組における有名性、青年文化、ワイドショー、外見へのこだわり、情報誌といった多様なテーマが扱われている。おおまかには、若者たちが有名性を獲得したり、有名性を尊重したりする構造の解析をめざした論文集だ。 しかし、個別に書かれた論文を一冊にしており、いささかまとまりに欠ける。 いかにも1990年代に書かれた研究といった感じで、メディアの在り方が一変した現在では、あまり……。 2023/03/03
ekura
0
バブル=マーケティング社会学全盛期とカルチュラルスタディーズ勃興期の(ひっそりとした)記念碑的論集か。言ってることはまっとうだけど。2009/12/05
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- 和書
- いま、部落史がおもしろい