出版社内容情報
敵意や復讐心はその現実化が不可能なとき,「敵への愛」のように宗教的に転化する場合がある。それは現代でも可能なのか。宗教社会学の諸理論から現代宗教について考える。
【目次】
1 攻撃衝動の社会学序説
1 序
2 ニーチェのルサンチマン論と初期キリスト教論
3 ヴェーバーの神義論とルサンチマン論
4 ヴェーバーの初期キリスト教論
5 ヴェーバーのピュリタニズム論
6 ヴェーバーの宗教と政治の緊張関係論
7 結び
2 ニーチェの受容と対決―『古代ユダヤ教』の一考察―
1 序
2 古代イスラエルの社会構成
3 祭司層と文識者層の宗教思想
4 預言者の特質とその神学的構想
5 ユダヤ的賤民民族の成立
3 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読む
―攻撃衝動論の視点から―
1 問題の提起
2 世俗内的禁欲の宗教的諸基盤
3 禁欲と資本主義精神
4 結び
4 宗教の「合理化」―国家宗教化の挫折―
1 序
2 諸宗教の成立
3 呪術師、祭司および預言者
4 教団、聖なる知識、説教、牧会
5 結び
索引
内容説明
敵意と復讐心のゆくえ。抑圧された者の満たされぬ願望。その克服の可能性を宗教にさぐる。
目次
1 攻撃衝動の社会学序説
2 ニーチェの受容と対決―『古代ユダヤ教』の一考察
3 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読む―攻撃衝動論の視点から
4 宗教の「合理化」―国家宗教化の挫折