出版社内容情報
<フェミニズム批評とは何か><文学テクストに性はあるか>に答えようとした初めての理論の試み。文学テクストにおける性差別を廃し、文化の改変をめざす。
【目次】
第1章 フェミニズム批評の理論化をめざして
1 フェミニズム批評とは何か
2 女性作家のアンビヴァランス
第2章 現代批評理論批判
1 <ジェンダー>の発展
2 文学の政治性
3 忘れられた半身
第3章 文学テクストに性はあるか
1 女性の「男性化」
2 テクストのセクシュアリゼーション
第4章 テクストの意味は誰が決めるか
1 フイッシュ理論とフェミニズム批評
2 イーザー理論とフェミニズム批評
第5章 文学に規範は誰が作るか
1 女についての二重の<真実>
2 「あるもの」と「あらねばならぬもの」
3 文化の欺瞞性
第6章 <女として読むこと>の解体
1 解体される<女のアイデンティティ>
2 新しい<女のアイデンティティ>
第7章 英文学史はどう変わる
1 文学的伝統への疑念
2 フェミニストによる「対抗英文学史」
第8章 ジョージ・エリオット
1 文学と私生活の矛盾
2 聖女コンプレックス
むすび
参考文献
あとがき
内容説明
この世には二つの尺度がある。男の尺度と女の尺度である。私たちは、男の尺度=客観の前提を打破し、新しいフェミニスト英文学史を創造しなければならない。
目次
第1章 フェミニズム批評の理論化をめざして
第2章 現代批評理論批判
第3章 文学テクストに性はあるか
第4章 テクストの意味は誰が決めるか
第5章 文学の規範は誰が作るか
第6章 “女として読むこと”の解体
第7章 英文学史はどう変わる
第8章 ジョージ・エリオット―ケース・スタディ
著者等紹介
織田元子[オダモトコ]
1947年大阪府生まれ。1973年京都大学大学院文学研究科修士課程修了(英文学専攻)。現在、大阪樟蔭女子大学教授
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