出版社内容情報
仕事と子どもの間で引き裂かれつつ、格差構造を生き抜いている現代女性。その複雑な状況を、豊富なデータを用いて明らかにする。
第1部では女性が仕事を続けるかどうかを左右する要因を分析し、本人の教育歴や仕事への考え方、夫の収入等が仕事をめぐる格差を生み出していることを明らかにする。第2部では子育ての違いを生み出す背景と子どもへの影響を検討する。進学塾通いやお手伝いなどのしつけ等「教育ママ」の現状を描き出す。
関連書:神原文子 『家族のライフスタイルを問う』 (小社刊)
第Ⅰ部 就業
第1章 女性の階層と就業選択
──階層と戦略の自由度の関係──
第2章 既婚女性の就労と世帯所得間格差のゆくえ
第3章 晩婚化と女性の就業意識
第4章 育児休業取得をめぐる女性内部の「格差」
──「利用意向格差」と「取得格差」を手がかりに──
第5章 女性の就業年数に及ぼす地域の条件
第Ⅱ部 子育て
第6章 家族の教育戦略と母親の就労
──進学塾通塾時間を中心に──
第7章 小中学生の努力と目標
──社会的選抜以前の親の影響力──
第8章 父親の養育行動と子どものディストレス
──「教育する父」の検証──
第9章 子どもに家事をさせるということ
──母親ともう1つの教育的態度──
第10章 「非教育ママ」たちの所在
あとがき
参考文献
索引
内容説明
仕事と子どもの間で引き裂かれつつ、格差構造を生き抜いている現代女性。その複雑な状況を、豊富なデータを用いて明らかにする。
目次
第1部 就業(女性の階層と就業選択―階層と戦略の自由度の関係;既婚女性の就労と世帯所得間格差のゆくえ;晩婚化と女性の就業意識;育児休業取得をめぐる女性内部の「格差」―「利用意向格差」と「取得格差」を手がかりに;女性の就業年数に及ぼす地域の条件)
第2部 子育て(家族の教育戦略と母親の就労―進学塾通塾時間を中心に;小中学生の努力と目標―社会的選抜以前の親の影響力;父親の養育行動と子どものディストレス―「教育する父」の検証;子どもに家事をさせるということ―母親ともう1つの教育的態度;「非教育ママ」たちの所在)
著者等紹介
本田由紀[ホンダユキ]
東京大学大学院情報学環助教授。1964年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。日本労働研究機構研究員を経て現職。博士(教育学)
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