出版社内容情報
誕生から20年、<女性学をつくる>ためにたくさんの研究がつみあげられてきた。フェミニズムの視点を掲げ、男性中心社会のもたらす性差別の諸問題を顕在化させ、解決に向けての問題提起をした意味は大きい。本書は、ジェンダー研究という新しい視座と比較しながら21世紀の女性学の方向を考える。歴史学、福祉、メディア、政治学、経済学などの理論と課題を多角的に論じ再構築をめざす。環境、教育、介護、人権などの問題の解決が迫られる今日、女性学の論理がどこまでこうした矛盾を解明し救済を可能にするか、その真価が問われている。
目次
特集論文(『女性学をつくる』が提起した問題とその後の女性学;女性学のセカンドステージとジェンダー研究―女性学の再構築に向けて)
論文(変革と実践;新たな領域への新たな展開)
座談会(「女性学」とジェンダー研究)
女性学研究会関係記事(女性学研究会活動状況一覧;会員文献目録 ほか)