出版社内容情報
いま若者の性行動や性意識はどうなっているのだろうか? 大規模な性行動調査と質的調査・資料分析など様々な角度から光を当てる。
草食化、少子化、未婚・晩婚化──様々な言説が取りまく「若者の性」の実態を理解するための基本の一冊。継続的に行われてきた「青少年の性行動全国調査」に基づく実証的な分析を中心に、性的マイノリティへの意識、包括的性教育、歴史的変容など重要な論点を押さえ、複合的な観点から若者の性の実像と課題を浮かび上がらせる。
内容説明
若者たちの性は、いま?草食化、少子化、未婚・晩婚化など、様々な言説が取りまく「若者の性」。継続的に実施されてきた「青少年の性行動全国調査」から性行動・性意識を実証的に分析し、性的マイノリティへの意識、包括的性教育、歴史的変容など、複合的な観点からその実像と課題を提示する基本の一冊。
目次
第1部 若者の性行動・性意識(若者の性行動・性意識の実態と課題―「青少年の性行動全国調査」研究の新展開へ向けて;若者の性と性別役割分業意識―就労後の影響・学校性教育の影響;性にかんする経験やイメージと家庭環境のかかわり;デートDV被害の構造―被害経験の分類、友人関係や性教育との関連;若年層の性的マイノリティに対する抵抗感―社会的属性・意識・経験との関連に着目して)
第2部 学校での性教育(学校における「性教育」内容の変遷―学習指導要領と同解説の整理から;学校で包括的性教育を行う必要性とその課題―NPO団体に対する学校性教育についてのインタビュー調査から)
第3部 若者の性の変容(1990年代におけるメディアと少女たちの性行動;出会い文化の変遷―マッチングアプリの利用にいたる途;性と子どもの近代史―タブー視と寛容さの併存の系譜)
著者等紹介
林雄亮[ハヤシユウスケ]
武蔵大学社会学部教授。博士(文学)。東北大学大学院文学研究科博士後期3年の課程修了、立教大学社会学部助教などを経て、2020年より現職
石川由香里[イシカワユカリ]
活水女子大学健康生活学部教授。博士(社会学)。東京都立大学社会科学研究科(博士課程)単位取得満期退学、活水女子短期大学生活学科講師などを経て2012年より現職
加藤秀一[カトウシュウイチ]
明治学院大学社会学部教授。東京大学社会学研究科Aコース博士課程満期退学、明治学院大学専任講師・助教授を経て、2001年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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