出版社内容情報
2000年代南部メキシコの社会改良を求める人々の内発的活動、グローバリゼーションによる市場原理主義への対抗運動の実証研究書。
2008年に上梓した本書は研究書としての性格のみならず、「内発的発展論」「キーパーソン論」「ジェンダー論」「フェアトレード運動」「オルタナティブな教育論」など国際開発論や開発社会学の基礎的イシューをほぼ網羅している。補訂版においては、若干の考察を追加するとともに部分的な削除をし、並製とし低価格を実現した。
内容説明
グローバル化への対抗としての内発的発展論。3学会賞受賞―日本NPO学会優秀賞、日本協同組合学会学術賞、日本国際地域開発学会奨励賞(収録論文)
目次
序章 本書の射程と南部メキシコという文脈
第1章 脱プロ知識人とポスト開発思想
第2章 女性活動家の遍歴と政治空間
第3章 フェアトレードの父の思想と哲学
第4章 農民・女性・青年の「学び」から
第5章 『女の町フチタン』のその後
第6章 知識人の対話から実践へ
第7章 ローカルNGOと市民社会、そして政府
第8章 グローバル化への反応と矛盾
第9章 内発的発展・知識人・NGO
終章 複眼的なリアリティの捉え方に関する試論
著者等紹介
北野収[キタノシュウ]
獨協大学外国語学部交流文化学科教授。専門は国際開発論(農業農村開発、開発と倫理)。コーネル大学Ph.D.。農林水産省で農業経済事務官(国家1種)として国際協力・ODA、農村整備・地域活性化、農業白書、行政改革会議等を担当。日本大学准教授を経て現職。(特活)環境保全修復機構(ERECON)理事、国際アジア食料研究所(IAFI)理事、(一社)スマート・テロワール協会顧問、大地の大学(Unitierra Jap´on)代表補佐。『南部メキシコの内発的発展とNGO』および収録論文により日本国際地域開発学会奨励賞、日本NPO学会優秀賞、日本協同組合学会学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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