出版社内容情報
現在の日本社会で、学歴の階層差はなぜ生まれるのか。日本の選抜システムの特徴や進路選択を行う行為者の視点を重視しながら、さまざまな調査データを用いて詳細に検討し、単純な経済還元論とも階級文化論とも異なる観点から、学歴の階層差を生み出すメカニズムに対して、新たな理解の可能性を提示する。
内容説明
学歴の階層差を生み出すメカニズムとは?日本の選抜システムの特徴や進路選択を行う行為者にとってのリアリティを重視しながら、調査データの詳細な分析を行い、単純な経済還元論とも階級文化論とも異なる、新たな理解の可能性を提示する。
目次
第1部 客観的な階層差の把握(「時代による変化」から「生成メカニズム」へ;現代日本における階層差のとらえ方;どこにどのような階層差があるか―学歴達成過程における階層差の把握)
第2部 主観的な進路選択過程(個人の進路選択からとらえなおす;高校生調査の分析―価値志向の伝達と進路選択の直接的制約;高校生と保護者調査の分析―親の教育期待による直接的制約)
第3部 展開と結論(祖父母とオジオバの影響―教育的地位志向モデルの展開例)
学歴の階層差を生むメカニズム
著者等紹介
荒牧草平[アラマキソウヘイ]
1970年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(人間科学)。現在、九州大学大学院人間環境学研究院准教授。専門は教育社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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