出版社内容情報
1908年創刊『婦人之友』の愛読者組織、「全国友の会」。家事の無駄を省き、余剰の時間や物を社会に還元することを目指すその活動理念、「生活合理化」とはどこから来た思想であったのか。「合理化」をキーワードに家庭と産業の歴史を重ね合わせ、その背後にある近代化のダイナミズムを生き生きと描き出す点で出色の一書である。
目次
序章 『婦人之友』愛読者組織「全国友の会」とは
第1章 生活合理化への助走―明治・大正期の『婦人之友』
第2章 知識階級の妻たちによる啓蒙運動―戦前・戦中・戦後:一九三〇‐一九五四
第3章 専業主婦による暮らしのカイゼン―高度経済成長期:一九五五‐一九七四
第4章 伝承の技としての生活合理化―個人消費の時代:一九七五‐一九九四
第5章 生きるための基礎としての生活合理化―危機管理時代:一九九五‐
第6章 生活合理化と近代化のダイナミズム
著者等紹介
小関孝子[オゼキタカコ]
1971年東京都生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業後、社会経験を経て立教大学大学院に入学。2013年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程後期修了。博士号(社会デザイン学)取得。現在、一般社団法人社会デザイン研究所特別研究員。専門:社会デザイン学、生活社会史、メディア史。2013年度社会デザイン学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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