内容説明
経済学における「必要」の不在批判と必要概念の哲学的深化。「必要」は福祉国家を正当化する鍵概念か、抑圧装置か。今日まで続く議論の契機をつくったカノン、待望の邦訳。
目次
第1部 相対主義と人間の必要という問題(誰が人間の必要を必要としているのか?;人間の必要の不可避性;「必要」の文法)
第2部 人間の必要の理論(身体的健康と自律:諸個人の基本的必要;基本的必要充足の社会的前提条件;人間解放と必要充足への権利;理論における必要充足最適化)
著者等紹介
ドイヨル,L.[ドイヨル,L.] [Doyal,Len]
1944年生。ロンドン大学クィーンメアリー校名誉教授。医療倫理学
ゴフ,I.[ゴフ,I.] [Gough,Ian]
1942年生。バース大学名誉教授、およびロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授。社会政策・経済学
馬嶋裕[マジマヒロシ]
1968年生。大阪産業大学・甲南大学非常勤講師。倫理学
山森亮[ヤマモリトオル]
1970年生。同志社大学経済学部教授。社会政策・経済学
遠藤環[エンドウタマキ]
1975年生。埼玉大学経済学部准教授。開発経済学、地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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