エージェントベースの社会システム科学宣言―地球社会のリベラルアーツめざして

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エージェントベースの社会システム科学宣言―地球社会のリベラルアーツめざして

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  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326602216
  • NDC分類 509.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

複雑な社会現象を解析し新たな制度設計をおこなう、真に文理融合な知へ。2000年代以降盛んになってきた社会システムをボトムアップに構成しようとする方法論の意義。

情報化しグローバル化した「21世紀社会の諸システム」を、ボトムアップで構成的な方法で捉える新しい「社会システム科学」の創出。意思決定の数理システム/社会シミュレーション/適応システム/交渉エージェントと法システム/協調行動/エージェントベースモデリング/エージェントベース政治決定過程/社会システム理論の連携へ。


まえがき

     第Ⅰ部 地球社会のリベラルアーツとしてのシステム科学

第1章 エージェントベース社会システム科学の胎動:
     社会経済システム論の再構築の試み     出口弘

 1.1 新しい流れの胎動
 1.2 エージェントベース・モデリングの歴史と現状
 1.3 社会科学の再構築へのエージェントベース社会システム科学の貢献
 1.4 社会経済のエージェントベース・シミュレーション
 1.5 結語

第2章 社会システム論への新たな接近法:
     エージェントベース・アプローチ     今田高俊
  
 2.1 なぜエージェントベースの理論か
 2.2 シミュレーションという技法
 2.3 複雑系の科学からの展開
 2.4 ボトムアップな自己組織性の解明
 2.5 地域社会の分居現象:エージェントベース・アプローチの事例
 2.6 おわりに:社会システム論への貢献

第3章 システム科学の歴史的発展と応用システム思考     木嶋恭一

 3.1 システムの考え
 3.2 システム科学の復権
 3.3 システム特性:システム思考の基本的特徴
 3.4 応用システム思考の発展

A 社会の本質の解明のためのエージェントベースモデル   中丸麻由子
B 社会シミュレーションの2つの文化,2つの世代         小山友介

     第Ⅱ部 柔らかな意思決定をめざすシステム科学

第4章 エージェントベースモデリング:
     内部モデル原理に基づく意思決定とその支援     木嶋恭一

 4.1 はじめに
 4.2 ハイパーゲーム分析:主観的エージェントの誤解と相互理解のモデル
 4.3 知的ポリエージェント学習モデル:主観的エージェントの学習のモデル
 4.4 交渉のドラマティックモデル:立場と脅しの相互交換のモデル

第5章 共創システム:「間(ま)」とコミュニケーション     三宅美博

 5.1 はじめに
 5.2 内側に立つこと
 5.3 「間」の生成と共有
 5.4 共創コミュニケーションの支援
 5.5 おわりに

第6章 柔らかい意思決定:集合関数による拡張     室伏俊明

 6.1 集合関数
 6.2 意思決定における集合関数
 6.3 加法的集合関数と非加法的集合関数の違い

C 実世界エージェントの知能とは?     長谷川修
D 意思決定と「あいまい」の科学        廣田薫


     第Ⅲ部 社会のアーキテクチャをデザインするシステム科学

第7章 交渉エージェントの開発     新田克己

 7.1 交渉エージェントとは
 7.2 交渉の実例
 7.3 交渉記録の分析
 7.4 交渉エージェントの機能と利用
 7.5 交渉エージェントの実装のために
 7.8 交渉エージェントの開発を通じて

第8章 社会経済を知識と人のネットワークで観る     寺野隆雄

 8.1 エージェント・アプローチと研究をハーネスすること
 8.2 社会のネットワークと知識のネットワーク
 8.3 Schelling の分居モデル
 8.4 Axelrod のタグモデル
 8.5 複雑二重ネットワークの定式化
 8.6 複雑二重ネットワーク上による貨幣概念創発のモデル
 8.7 おわりに

第9章 気候変動国際制度のアーキテクチャとエージェンシー:
     地球システム・ガバナンスヘの挑戦     蟹江憲史
 
 9.1 はじめに
 9.2 現実世界からシミュレーションの世界へ
 9.3 エージェントベース・シミュレーションの可能性と課題

第10章 社会のアーキテクチャをデザインする道具としての社会
      シミュレーション:言説と理解の地平を広げ知の海図を描く
      ための学としての新たなリベラルアーツ像を求めて     出口弘

10.1 第三の言語としての社会シミュレーション
10.2 人間が参加するコミュニケーションとしての社会シミュレーション
10.3 言説の地平を拡大する道具としての社会シミュレーション
10.4 知の海図を描くための学としての新たなリベラルアーツとABSSS
10.5 新たなリベラルアーツの中での社会シミュレーション

E システム最適化と遺伝的アルゴリズム        小野功
F 社会選択と社会ネットワーク・マネジメント     猪原健弘

付録 ISSSとシステム科学の発展

参考文献/索引
執筆者略歴

内容説明

情報化しグローバル化した「21世紀社会の諸システム」を、ボトムアップな構成的方法でとらえる。

目次

第1部 地球社会のリベラルアーツとしてのシステム科学(エージェントベース社会システム科学の胎動:社会経済システム論の再構築の試み;社会システム論への新たな接近法:エージェントベース・アプローチ;システム科学の歴史的発展と応用システム思考)
第2部 柔らかな意思決定をめざすシステム科学(エージェントベースモデリング:内部モデル原理に基づく意志決定とその支援;共創システム:「間(ま)」とコミュニケーション
柔らかい意思決定:集合関数による拡張)
第3部 社会のアーキテクチャをデザインするシステム科学(交渉エージェントの開発;社会経済を知識と人のネットワークで観る;気候変動国際制度のアーキテクチャとエージェンシー:地球システム・ガバナンスへの挑戦;社会のアーキテクチャをデザインする道具としての社会シミュレーション:言説と理解の地平を広げ知の海図を描くための学としての新たなリベラルアーツ論を求めて)

著者等紹介

出口弘[デグチヒロシ]
1955年生まれ。東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻博士課程修了。博士(理学)、博士(経済学)。東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。社会システム論、サービスサイエンス

木嶋恭一[キジマキョウイチ]
1951年生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。工学博士。東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。意思決定システム科学、サービスシステム科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。