出版社内容情報
国家でも家族でもない、他ならぬ<社会>についての知として社会学が成立しうるとしたら、いかなる「理論と方法」によってなのか。
<社会>とはいったい何か、そう問うことそのものが<社会>の営みとしてあるという事態をどう捉えるか。社会学らしく問い社会学らしく答える「新教科書」全2巻。
上巻:社会学の説明形式(志田基与師)/個と社会(大澤真幸)/意味と社会システム(佐藤俊樹)/境界の規範(立岩真也) 等
関連書:『社会学の古典理論』、数理社会学シリーズ全5巻(小社刊)
序章 新しい<社会>への知を求めて
経験的研究からの挑戦……野宮 大志郎
第Ⅰ部 経験を捉える眼
第1章 長期継続的な社会調査の最前線
調査と理論との往還……坂元 慶行
第2章 経験的研究におけるデータの「発見」
理論からデータへ……ロドニー・スターク
片野 洋平・阿部 悠貴 訳
第3章 古くからの課題に答える
マルチレベル・モデルの可能性……ジョン・P.ホフマン
山本 英弘・藤田 泰昌 訳
第4章 人生の出来事と記憶
データの質的/量的側面の活かし方……高橋 正樹・岸野 洋久
第Ⅱ部 経験を解釈する力
第5章 実証主義の興亡
科学哲学の視座と所見……野家 啓一
第6章 言説の歴史を書く
言説の歴史社会学の作法……赤川 学
第7章 解釈と実践
カルチュラル・スタディーズの射程……伊藤 公雄
第8章 「どのように」と「なに」の往還
エンピリカルな構築主義への招待……中河 伸俊
第9章 差異の政治
ポストモダン・フェミニズムの認識地平と戦略そして可能性……坂本 佳鶴惠
索引
編著者略歴・執筆者略歴
内容説明
国家でも家族でもない、「社会」についての経験知はいかにして可能なのか。インタビューやアンケートなどを用いた研究手法に潜む「社会」観をとらえる。
目次
新しい「社会」への知を求めて―経験的研究からの挑戦
第1部 経験を捉える眼(長期継続的な社会調査の最前線―調査と理論との往還;経験的研究におけるデータの「発見」―理論からデータへ;古くからの課題に答える―マルチレベル・モデルの可能性;人生の出来事と記憶―データの質的/量的側面の活かし方)
第2部 経験を解釈する力(実証主義の興亡―科学哲学の視座と所見;言説の歴史を書く―言説の歴史社会学の作法;解釈と実践―カルチュラル・スタディーズの射程;「どのように」と「なに」の往還―エンピリカルな構築主義への招待;差異の政治―ポストモダン・フェミニズムの認識地平と戦略そして可能性)