きげんのいいリス

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きげんのいいリス

  • ISBN:9784105069926

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内容説明

ブナの樹の上に暮らす忘れっぽくて気のいいリス。知っていることが多すぎて、頭の重みに耐えかねているアリ。始終リスを訪ねてきてはあちこち壊す夢みがちなゾウ。思いとどまってばかりのイカ。チューチュー鳴くことにしたライオン。……不器用で大まじめ、悩めるどうぶつたちが語りだす、テレヘン・ワールドへようこそ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

229
2019年本屋大賞翻訳小説部門第2位ということで読みました。3年前に読んだ『ハリネズミの願い』に続いてトーン・テレヘン、2作目です。2018年4月25日発売なので、新作ハンターとしては、ギリギリセーフでした。リスが主人公で、他の動物と昆虫の寓話連作短編集、ユーモアと悲哀が感じられます。我が家ではリスを飼育していますが、昨日(4/20)は、年に1回の発情日で、大変賑やかでした🐿🐿🐿2019/04/21

KAZOO

140
この作者の作品は不思議な感情を引き起こしてくれます。何冊目かですが、後を引くような感じもします。童話というには少し高度すぎるきもするのですがリスや様々な動物やいきものなどのやり取りを通して、この人間世界を寓話化しているという気もしました。短い話なのでどこから読んでもいい感じでパラパラとめくりながら寝る前に読みました。2018/12/05

遥かなる想い

105
オランダの作家トーン・テヘレンのどうぶつたちの物語である。同種類のどうぶつは複数登場しないこの物語…無邪気などうぶつたちの会話が心をなぐませる。なりげないシーンを繋いだ心温まる短編集だった。 2022/03/04

アン

100
「ほんものっていったいなんだろうね。いろんな解釈があるとぼくはいつも思ってるけど…」心の優しい何気ない話が大好きなリス。頭の重みに耐えかねている気難し屋さんのアリ。木の上からよく落ちる慌て者のゾウ。個性豊かな動物達が繰り広げる奇妙で愛おしい日常。箱にしまう誕生日や風に乗ってくる手紙がとても素敵。それぞれの動物が悩みや痛みを抱えている様がいじらしく、お互いを受け入れ思いやる気持ちが伝わってきます。挿絵もほのぼのとして心が温かくなるテレヘン・ワールド。 2019/09/10

(C17H26O4)

93
悩むよね。人にとっては取るに足りないことかもしれないけど。アリもサギもカエルもゾウもサイもモグラもツグミもカミキリムシもコオロギもラクダもホタルもミミズもタニシもカメもイタチもイカもエイもライオンもカブトムシもネズミもスズメバチもセイウチもシカもカバもトンボもクジラもヒキガエルもツバメもカタツムリもタコもトカゲもハエもカもマルハナバチもクモもスズメも…他にも誰かいたかな。あ、わたしも。みんな自分こと誰かに聞いてもらいたい。そうだよねって言ってもらいたい。けどたまにはリス、ひとりで紅茶を飲むのもいいよ。 2019/08/03

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