出版社内容情報
従来、女性の生き方は「職業か家庭か」という二分法で捉えられることが多かったが、今日では職業も家庭もどちらも大切であり、それを支える職業意識のあり方が問われている。
本書はアンケートとインタビュー調査をもとに、女子学生が職業をどのように考えているのかを明らかにする。家庭、学校を意識形成に影響する場と捉え、親や教師の意識・言動・モデルになる人の有無などジェンダー文化をとりあげ、職業意識との関係を探る。また、卒業後10年前後仕事に就いている女性の調査を通して、何が職業を続けていける要因になっているかを具体的
目次
第1章 先行研究にみる高等教育と女性の職業
1 女子高等教育論における女性の職業
2 高等教育と女性の職業
第2章 女子学生の進路と就職意識
1 女子学生の進路
2 企業の採用動向
3 女子学生の職業選択
4 職業選択をめぐる課題
5 大学生の求職プロセス
6 女子学生の遭遇する難問と問題解決法
7 女子学生の職業意識
8 本章のまとめ
第3章 キャリアパターン意識の構造
1 女子学生のキャリアパターン意識の変化
2 職業意識の現状
3 キャリアパターン別意識
4 本章のまとめ
第4章 家庭のジェンダー文化と職業意識
1 家庭の状況
2 家庭のジェンダー文化の特徴
3 家庭のジェンダー文化と職業意識
4 本章のまとめ
第5章 学校のジェンダー文化と職業意識
1 大学生活
2 出身高校のジェンダー文化
3 大学のジェンダー文化
4 大学のジェンダー文化と高校および家庭のジェンダー文化
5 本章のまとめ
第6章 働き続ける女性たちの家庭・学校・職場のジェンダー文化
1 職業のライフヒストリー
2 アンケートから見た職業意識
3 大卒女性の職業継続の過去・現在・未来
資料
1 回答者の基本的属性(大学生調査)
2 女性学の授業自由記入内容
3 大学専攻別、女子大/共学大別集計
4 調査票Ⅰ(大学生)
5 調査票Ⅱ(卒業生)
索引
内容説明
本書では、多数派の人文科学、教育、社会科学、家政学などを専攻する女子学生の職業意識を明らかにする。キャリアパターン意識を中核に置き、それとジェンダーに関わる意識や就職意識などとの関わりで意識の構造をとらえた。大学卒業後雇用されて職業を10年前後継続している女性たちについての意識と職業継続行動との関係も明らかにしている。
目次
第1章 先行研究にみる高等教育と女性の職業
第2章 女子学生の進路と就職意識
第3章 キャリアパターン意識の構造
第4章 家庭のジェンダー文化と職業意識
第5章 学校のジェンダー文化と職業意識
第6章 働き続ける女性たちの家庭・学校・職場のジェンダー文化―大学卒業後10年前後の女性たちへのインタビューとアンケートから