内容説明
少数と多数、高級文化、デモクラシー、全体主義、バーバリズム―マスに希望はあるか。古代から現代へ「負の古典主義」を主軸に検証された西洋知識人たちの重畳たる大衆論の系譜。
目次
1. 序論=二つの古典主義
2. マス・カルチュア論争の古典ルーツ
3. 「民衆のアヘン」
4. 19世紀のいくつかのテーマ=デカダンス、大衆、帝国、ゴシック復活
5. 群衆心理学とフロイトの永久デカダンスのモデル
6. 現代古典主義の三つの翻案=オルテガ、エリオット、カミュ
7. 啓蒙の弁証法
8. テレヴィジョン=スペクタクル性VS.マクルーハニズム
9. 結論=脱産業社会に向けて