強欲資本主義は死んだ―個人主義からコミュニティの時代へ

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強欲資本主義は死んだ―個人主義からコミュニティの時代へ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326550920
  • NDC分類 331
  • Cコード C1033

出版社内容情報

イギリスの最強エコノミストからの警告! 自信過剰な経営者も、独善的な社会運動家や政治家も、個人主義は社会を幸せにしない。

21世紀のいま、経済と政治を混乱に陥れているのは二つの個人主義だ。市場原理主義が擁護してきた所有的個人主義と、自分の権利を声高に主張する表現的個人主義。「私がすべてだ」という傲慢な態度は捨て、今こそ足元のコミュニティを復活させよう。市場と共存するコミュニティをめざして、さぁ、新しい資本主義へ!
【原著】Paul Collier and John Kay, Greed Is Dead: Politics After Individualism (Penguin, 2020)

内容説明

「古い資本主義」の混迷を回顧し、「新しい資本主義」を展望する!いま経済と政治を混乱させているのは、個人主義の行き過ぎであり、自己中心的思考の蔓延である。「私が生み出したものはすべて私のもの」であり、「私が正しいのだから私に従え」と主張する。どちらも「私がすべて」である。こうした過剰な個人主義が経済格差と政治の機能不全をもたらした。必要なのは独善的リーダーでも、株主主権の強化でも、国家による中央集権化でもなく、地域コミュニティや多様な中間組織の再生だ。マイケル・サンデルらは市場競争がコミュニティを破壊するというが、資本主義とコミュニティは共存し、「共創」できる。その処方箋を本書は提示する。

目次

何が起こっているのか?
第1部 個人主義の勝利(個人主義経済学;権利;公民権から表現的アイデンティティへ)
第2部 政府―苦悩の症状(父権主義的国家の興亡;政治的地殻変動;労働党が労働者階級の支持を失った経緯)
第3部 コミュニティ(私たちのコミュニティ的性質;コミュニタリアンの統治;コミュニタリアンの政治;コミュニタリアリズム、市場、ビジネス;場のコミュニティ)
エピローグ 嵐から身を守るために

著者等紹介

コリアー,ポール[コリアー,ポール] [Collier,Paul]
オックスフォード大学ブラヴァトニック公共政策大学院経済学・公共政策教授。1998年から2003年まで世界銀行研究開発部門ディレクターを務めた。現在はパリ政治学院客員教授や国際成長センターのディレクターも務めている

ケイ,ジョン[ケイ,ジョン] [Kay,John]
イギリスを代表する経済学者のひとりであり、現在はオックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジ・フェロー。フィナンシャルタイムズ紙に長年コラムを執筆し、イギリス政府の依頼により証券市場改革案(ケイ・レビュー)をまとめたことでも知られる。財政政策研究所ディレクター等歴任

池本幸生[イケモトユキオ]
東京大学名誉教授。京都大学経済学部を卒業後、アジア経済研究所に入所。その後、京都大学東南アジア研究センター助教授、東京大学東洋文化研究所教授などを歴任。京都大学より博士(経済学)を取得

栗林寛幸[クリバヤシヒロユキ]
東京大学特任研究員。東京大学教養学部を卒業(国際関係論)。ケンブリッジ大学大学院修士課程を修了(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

20
この所、昨年評価が高かった経済書を読んでいます。本書は、個人主義の行き過ぎに警鐘を鳴らし、地域コミュニティ、中間組織の再生を提言する書。欧米の状況、中でも二大政党制の英国が両党とも没落し、遂にはブレクジットで分断される辺りが読み応えがあります。本書の結論は地方への権限委譲(第12章)。序文で日本にも同様の提言をしています。私なりに共感した点は、①地域の実践スキルをメタスキル化し、そこから実現可能な戦略を生み出していくこと、②その地域で暮らす人の誕生から独り立ちまでのセーフティネットを作り上げること。良書2024/02/23

chiro

2
資本主義はここのところ多くの枕詞が付いて形容される事が多いが、概ねこの著作の様なネガティヴな形容が多い。それはこの著作でも触れられている通り「格差」と「分断」を象徴しているからで、その根本に著者は個人主義を挙げている。2008年のリーマンショックや近年の環境破壊からこうしたエゴイスティックなアプローチに警鐘を鳴らす傾向は強まっているが具体的な動きには乏しい。今こうした資本主義へのアンチテーゼとして共同体的な取り組みを提唱するケースが増えているがまだ確立されていないのはこの著作でも同様だ。2024/01/28

オフィス助け舟

2
「この本の中心的な議論はコミュニティと経済の和解にある」「過剰な資本主義を賞賛し、コミュニティを軽視する自己中心的な思想が社会で謝意的なであり続ける限り、社会は深厚な分断と機能不全に陥る」と説く。個人主義に基づく「経済人」が増え、国家は幻想によって国有化などの政策の失敗をし続けて省みない。そうした事例を踏まえて、後半でコミュニタリアンの政治や統治を説明していく……難解で理解できているとは胸を張れないけれど、「経済人とは違い(中略)友好的で助け合う隣人関係は自然な姿」であってほしい、と切に願っている。2023/08/09

takao

2
ふむ2023/07/18

etoman

1
斎藤先生の「人新生」の本に似ているので、お好きな人には面白いんじゃないかな。2023/06/16

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