アマルティア・セン回顧録〈下〉イギリスへ、そして経済学の革新へ

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アマルティア・セン回顧録〈下〉イギリスへ、そして経済学の革新へ

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  • サイズ 46判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326550906
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C3033

出版社内容情報

ノーベル賞に輝いた研究はいかに生まれたのか? 英国でかけがえのない出会いを経験し、倫理的な関心で新たな学問を開くさまを語る。

1953年、青年アマルティアはインドの宗主国であったイギリスに留学し、数十年後に学寮長として戻ってくることになるケンブリッジ大学に初めて足を踏み入れる。そうそうたる知識人に囲まれながら、貧困や不平等への関心をもとに厚生経済学を切り開き、インドの若者に希望を見出すまでの人生を珠玉のエピソードを交えて回想する。
【原著】Amartya Sen, Home in the World: A Memoir (Penguin Press, 2021)

内容説明

一九五三年、アマルティア青年はインドの宗主国であったイギリスに留学し、数十年後に学寮長として戻ってくることになるケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに初めて足を踏み入れる。イデオロギー対立の吹き荒れる時代に、そうそうたる学者や気の置けない友人達に囲まれながら、それまでの経済学に満足できない若き学徒は厚生経済学という新たな学問を切り開いていく。新進の経済学者として頭角を現し、インドの若者に希望を見出すまでの人生を、珠玉のエピソードを交えて語りつくす。

目次

第3部(承前)(マルクスをどう考えるか;若き日々の闘い;イギリスへ)
第4部(トリニティの門;友人と交友関係;何の経済学か?;ヨーロッパはどこか?;語り合いと政治;ケンブリッジとカルカッタのあいだで;ドッブ、スラッファ、ロバートソン;アメリカでの出会い;ケンブリッジ再考)
第5部(説得と協力;近くに、遠くに)

著者等紹介

セン,アマルティア[セン,アマルティ] [Sen,Amartya]
ハーヴァード大学経済学・哲学教授。1998年にノーベル経済学賞を受賞。1998年から2004年までケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの学寮長(マスター)を務めた。2012年にアメリカのオバマ大統領より国家人文学勲章が授与され、2020年にはドイツのシュタインマイヤー大統領よりドイツ書籍協会平和賞を受賞した

東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

106
同時代を生きて自分が強く影響を受けた学者の名を上げろと言われたら、アマルティア・センの名は外せない。数学的精緻さと人への優しさが共存した経済学者として、私は、セン先生や宇沢弘文先生を心から尊敬する。とても読みやすい回想録だ。インドでの幼少期に経験したヒンディーとムスリムとの対立やベンガル大飢饉が、人生の通奏低音となる。タゴール、ガンディー、マルクス、ヴィトゲンシュタイン、釈迦などに対する先生の視点もとても興味深い。改めて、先生の深い哲学は、昨今のSDGsなどという胡散臭い言葉とは似て非なるものと実感する。2023/03/10

ばたやん@かみがた

97
《如何にして世界を「棲み家」としたか》カルカッタの大学進学後、いよいよイギリスへ留学。 一級の経済学者と交わり頭角表して自身の進むべき道を見出だして行くところです。当然、取り組む対象となる経済学や哲学にも触れられますが、内容に詳しく立ち入るよりも、師や友の学問への姿勢や後進を導き共に学ぶ態度に重きが置かれ、比較的読みやすい。 (1)とはいえ、著者のマルクスの経済学・思想への拘りは目を引かされるものがあります。現実の共産党や共産主義国家の強権的姿勢には否定的だが、マルクスが重視した(1/4)2023/04/12

壱萬弐仟縁

56
私自身は左翼よりの立場だったが、右翼のバウアーが開発経済学の最高の教師であるだけでなく、このテーマでは大学内で圧倒的に最も秀でた思想家でもあることにまもなく気づいた。彼は世界で最も独創的な開発経済学者の一人(110頁)。スラッファは、グラムシに自由の重大さを考え直させるうえでかなりの影響力をおよぼした。グラムシは最終的に自由の重要性を認めたものの、スラッファのような熱意は見られなかった(231頁)。私たちのゼミで社会的選択理論を扱った際の興味深い特徴の一つは、ヒュームやアダム・スミス、カントなど、道徳哲学2023/04/11

月をみるもの

14
口腔部にできたガンを克服した時のエピソードが、放射線治療黎明期の混乱を実感させてくれる。この頃はまだケンブリッジ界隈のごく一握りのエリートにしか縁のなかった技術が、現代では多くの人々が利用できるあたりまえのものになっている。なるほどこうした体験が、健康と教育は経済的発展に先行するという思想のベースにあるのだな。。2023/03/23

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