内容説明
早稲田大学実験的講義「経済学研究」講義録。どのような問題でも経済学的説明は可能である。「オペラと経済学」の補完性。
目次
「劇場国家」と戦略的意思決定
「リアリズム」の経済学的意味
「古い価値観と新しい価値観の共存」
「人生の捉え方」と経済的意思決定
「合理性とは何か」
「壮大な非効率」
「個人的意思と社会的意思」
「合理的にはなりえない選択・決断の難しさ」
「愛国心」の経済学的意味
「民族的偏見」と経済思想
「本能のままに生きる人間」の意思決定
「個人の欲望と社会的規制」
「享楽的人生」の経済への影響
「人生に意味や目的は存在するか」
まとめ・評価・他
著者等紹介
松本保美[マツモトヤスミ]
1948年生まれ。早稲田大学政治経済学術院教授。社会的選択理論、数理経済学、システム・エンジニアリング。D.Phil(in Economics)(University of Oxford)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ステビア
11
これも全部きちんと読んでないけど。講義とってました。著者は一見変わり者(失礼!)だけどとてもいい方でした(小並感)2014/07/21
がっち
2
早稲田大学の講義を収めた本。厚生経済学の見地からみていったのだが、いまいち何がオペラと関係があるのかわからなかった。かと言って又読もうと思わない笑2013/05/22
んぬ
0
先輩に餞別でもらった本。 オペラに見る不合理性から近代経済学の過剰な合理性を批判したりする。 オペラの話の筋を知れるので良い。 でもあんま関係ない気がする笑 アローの一般可能性定理から、合意や選好が必ずしも目的を達せられないという解釈を平易に教えてくれる。 たまたま授業で聞いたことあったが、そのときは証明ばかりでちんぷんかんぷんだったので、読んでよかった。 経済学に対する批判的な態度はいいが、エッセイの底は浅く、遺伝子生物学?っぽい知見からの話は退屈だった。2017/11/04