出版社内容情報
金融機関のなかでも株式市場と重要な関係を持つ銀行と生命保険会社を取り上げ、金融機関と株式市場の相互連関を分析する。
1990年代後半に相次いだ銀行・証券会社・保険会社の破綻及びその後の金融再編は、金融機関の経営に大きな変化をもたらした。さらにこれに続く金融自由化は、金融機関と株式市場の関係を密接なものとした。本書はこのような現状を分析し今後の金融システムや金融機関経営のあり方について考察を行う。
第1章 金融機関と株式市場の相互作用
第2章 大手銀行の合併・経営統合に対する株式市場の反応
2.1 はじめに
2.2 銀行合併の理論的根拠
2.3 データと手法
2.4 実証分析の結果
2.5 結論
第3章 生命保険会社の市場価値の推定
3.1 はじめに
3.2 実証分析
3.3 実証分析の結果
3.4 結論
第4章 生命保険会社の株式会社化と株式市場:
MetLife の事例における実証分析
4.1 はじめに
4.2 MetLife の株式会社およびデータについて
4.3 分析手法
4.4 推定結果
4.5 結論
第5章 生命保険会社による株式投資銘柄の選択
5.1 はじめに
5.2 生命保険会社の株式投資の現状
5.3 実証分析
5.4 結論
第6章 金融危機期以降の金融機関の株式取引行動
6.1 はじめに
6.2 売買行動の分析Ⅰ:売買高の分析
6.3 売買行動の分析Ⅱ:買い越し額の分析
6.4 結論
参考文献
索引
内容説明
金融機関と株式市場はかつてないほど密接な関係を持つようになった。本書の目的は、このような現状を分析し、今後の金融システムや金融機関経営のあり方について考察を行うことにある。
目次
第1章 金融機関と株式市場の相互作用
第2章 大手銀行の合併・経営統合に対する株式市場の反応
第3章 生命保険会社の市場価値の推定
第4章 生命保険会社の株式会社化と株式市場:MetLifeの事例における実証分析
第5章 生命保険会社による株式投資銘柄の選択
第6章 金融危機期以降の金融機関の株式取引行動
著者等紹介
小林毅[コバヤシタケシ]
1969年生まれ。1997年名古屋大学大学院経済学研究科(博士課程)修了。2000年博士(経済学)。中京大学経済学部助教授
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