出版社内容情報
本書は、昨今の関心事である環境問題を、経済学の伝統的な枠組みのなかで理論的に分析することを意図している。
本書は、第1章と第2章、第3章と第4章の2つに大別される。前者では、非模索的市場機構を前提としながら、主として、誘導的な環境保全政策の効果を比較静学的に分析しており、後者では、規範的な環境保全政策を動学的に分析することによって、環境保全問題の全体像を展望している。
また、本書の後半部分においては、最適制御に基づく規範的分析を行い、政策当局が立案する環境保全政策のあり方についても論じている。
目次
第1章 Leontiefの投入産出モデルにおける課税と補助金
第2章 浄化活動を含んだLeontief体系における最終需要の再分配効果
第3章 最適成長と環境制御
第4章 ファジイ制御による汚染物質の許容水準の決定
付録 汚染浄化活動を含むLeontief体系への所得循環の導入
数学的補論 Frobeniusの定理
著者等紹介
中山恵子[ナカヤマケイコ]
1988年3月、名古屋市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1988年4月以降、名古屋市立大学経済学部助手、京都学園大学経済学部専任講師を経て、現在、中京大学経済学部教授
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