出版社内容情報
ロード・プライシングとは、従来無料で供給されていた一般道路に対して混雑の大きさ(混雑費用によって測られる)に応じて価格づけを行い、混雑料金を賦課することをいう。
本書は東京都をはじめ多くの大都市で導入が検討されているこのロード・プライシングに関するわが国初の研究書である。
ロード・プライシングの先進国・地域である英国・米国・シンガポール・韓国の事例を紹介しながら、ロード・プライシングの考え方の基礎にある混雑料金の理論を解説し、その具体的な応用を示す。
【目次】
序章 交通混雑と混雑料金
第1部 道路混雑と交通政策
1 英国における道路交通政策の展開
2 シンガポールにおける交通需要マネジメント政策の発展
3 北欧のロード・プライシング政策
4 アメリカにおける道路交通政策の展開
5 韓国ソウルにおけるロード・プライシング
第2部 交通混雑の理論
6 混雑費用と道路料金の適用性
7 道路料金・道路交通需要と消費者余剰
8 交通混雑と道路ネットワーク
9 ボトルネック混雑の経済学
10 交通渋滞の動学分析
第3部 混雑料金の受容性・応用性
11 ロード・プライシングの社会的受容性
12 日本の都市高速道路の現状と混雑料金
13 道路環境とロード・プライシング
14 空港の混雑問題
終章 ロード・プライシングの適用可能性をめぐって(座談会)
参考文献
索引
内容説明
自動車による混雑や汚染などの社会的費用に応じて道路利用の価格づけを行い「混雑料金」を賦課するロード・プライシングに関するわが国初の研究書。英国・米国・シンガポール・韓国の事例を紹介しながら、ロード・プライシングの考え方の基礎にある混雑料金の理論を解説し、その具体的な応用を示す。
目次
交通混雑と混雑料金
第1部 道路混雑と交通政策(英国における道路交通政策の展開;シンガポールにおける交通需要マネジメント政策の発展;北欧のロード・プライシング政策;アメリカにおける道路交通政策の展開―FHWAの混雑料金パイロット・プログラムを中心として;韓国ソウルにおけるロード・プライシング)
第2部 交通混雑の理論(混雑費用と道路料金の適用性;道路料金・道路交通需要と消費者余剰;交通混雑と道路ネットワーク;ボトルネック交通混雑の経済学;交通渋滞の動学分析)
第3部 混雑料金の受容性・応用性(ロード・プライシングの社会的受容性;日本の都市高速道路の現状と混雑料金;道路環境とロード・プライシング;空港の混雑問題)
ロード・プライシングの適用可能性をめぐって(座談会)
著者等紹介
山田浩之[ヤマダヒロユキ]
1953年京都大学経済学部卒業。1958年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。1977年京都大学経済学部教授。1979年経済学博士。1995年京都大学名誉教授。現在、大阪商業大学大学院地域政策学研究科長・教授
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