内容説明
開発経済学・アジア研究の泰斗・渡辺利夫の功績。幕末・維新期を鋭い観察眼をもって生き抜いた福澤諭吉の筆法、多彩な政治的経歴をダイナミックに展開した後藤新平の思想の原像。
目次
1 決定版・脱亜論―今こそ明治維新のリアリズムに学べ(不羈独立―明治のリアリズム;明治維新―なぜ日本は近代化に成功したのか;朝鮮近代化への挑戦と挫折―福澤諭吉と金玉均;福澤諭吉の「脱亜論」―全文を読む;陸奥宗光と日清戦争―清韓宗属関係の切断;果てしなきロシアの野望―三国干渉と極東アジア;生死の中の日本―日露戦争と日英同盟;韓国併合―併合には「理」があった;台湾とは何か―日本統治がもたらしたもの;極東アジア地政学の今を読み解く)
2 後藤新平の台湾―人類もまた生物の一つなり(アヘン漸禁政策―人間は何かに依存せずに生きてはいけない;後藤新平の経綸―旧慣こそ台湾の民法である;児玉・後藤政治始まる―「我輩ノ統治ノ方針ハ無方針」;国家衛生原理という思想;義の化身―ウィリアム・バルトン;開発資金をいかに捻出するか;縦貫鉄道の物語;傷心―頓挫する厦門出兵;残照)
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