出版社内容情報
制度発足後23年間で10倍以上にまで増加した、地域の創意工夫で運営される「道の駅」についての本格的な初の実証的・計量的分析。
一般的公共施設とは異なる機能的特徴と制度的特徴を有する道の駅は、今後の日本の経済成長政策の中心的施設として期待されている。本書では、道の駅の経済的機能と地域に果たす公益的機能である防災機能の分析を行い、その効果を経済波及効果として分析する。日本の地域振興さらには経済発展の方向性を示すことを目指す。
内容説明
「道の駅」はなぜ地方を活性化できるのか。制度発足後26年間で10倍以上にまで増加した、地域の創意工夫で運営される「道の駅」についての本格的な初の実証的・計量的分析。
目次
第1章 道の駅の歴史的展開
第2章 道の駅に関する理論的解明
第3章 PFIによる道の駅経営と地域振興
第4章 新交付金による道の駅と地域振興
第5章 道の駅の防災機能に関する研究
第6章 地方銀行の収益強化対策―地銀64行による計量的分析
第7章 北杜市の道の駅と地域活性化政策
第8章 道の駅の地域に対する経済波及効果
終章 政策的インプリケーション
著者等紹介
松尾隆策[マツオリュウサク]
1966年生まれ。2018年神戸大学同大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。現在、東洋大学現代社会総合研究所客員研究員、社会学部社会調査室勤務
山口三十四[ヤマグチミトシ]
1943年生まれ。1969年京都大学同大学院農学研究科修士課程修了。1973年ミネソタ大学大学院農業応用経済学科博士課程修了(Ph.D.)。1983年神戸大学経済学博士。現在、神戸大学名誉教授。主要著書『日本経済の成長会計分析』(有斐閣、1983年、日経・経済図書文化賞受賞)、『人口成長と経済発展』(有斐閣、2001年、日本人口学会学会賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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