出版社内容情報
世界貿易機関(WTO)は多角的ルールに基づく開放的な世界貿易体制を維持し、保護貿易主義の潮流にストップをかけられるのか。
本書は、これまでのWTO交渉やNAFTA近代化交渉、並びにWTO紛争解決案件や日米・米中経済対話などから豊富な事例を引き、国際経済社会の動向に関心をもつ読者を対象にトランプ政権の通商政策の問題やWTOが抱える今日的課題とそれへの取組を平易に解説する。また、WTOの現代化に向けて日本が果たすべき役割を追求する。
内容説明
「WTOの現代化」とは何か。日本が果たすべき役割とは。国際経済社会の動向に関心をもつ読者を対象にトランプ政権の通商政策の問題やWTOが抱える今日的課題とその課題への取り組みを平易に語る、WTOの詳細を紹介する初の解説本。
目次
第1章 トランプ政権の誕生と超不確実性時代
第2章 ドーハ・ラウンドの失敗から立ち直ったWTO
第3章 WTO協定と国家主権
第4章 トランプ流自国第一主義の通商政策
第5章 岐路に立つWTO
第6章 WTOの再構築と日本の役割
著者等紹介
深作喜一郎[フカサクキイチロウ]
1952年生まれ。現在、慶應義塾大学経済学部(PCP、プロフェッショナル・キャリア・プログラム)特任教授(2012年度秋学期より)。1977年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了、1983年英国サセックス大学大学院博士課程修了、1991年同大学院経済学博士号取得。1983年GATT事務局経済研究分析部エコノミスト、1996年経済協力開発機構(OECD)開発センター研究課長、2003年同参事官、2008年同地域経済部長を経て現職。専門:国際経済学、開発経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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