出版社内容情報
インターネットが普及すれば多くの人が自由な議論の輪に加わり討論の民主主義が社会のすそ野に広がっていくと期待された。しかし論調は暗転し、ネット上での意見交換に悲観的な意見が増えてくる。この論調の暗転の大きな原因になったのがいわゆる炎上問題である。本書はこの炎上について定量的な分析を行うとともに、本書なりにその原因と社会としての炎上対策を示す。
内容説明
炎上参加者はネット利用者の0.5%だった。炎上はなぜ生じたのだろうか。炎上を防ぐ方法はあるのだろうか。炎上は甘受するしかないのだろうか。実証分析から見えてくる真実。
目次
第1章 ソーシャルメディアと炎上:特徴と発生件数
第2章 炎上の分類・事例・パターン
第3章 炎上の社会的コスト
第4章 炎上は誰が起こすのか
第5章 炎上参加者はどれくらいいるのか
第6章 炎上の歴史的理解
第7章 サロン型SNS:受信と発信の分離
第8章 炎上への社会的対処
付録 炎上リテラシー教育のひな型
著者等紹介
田中辰雄[タナカタツオ]
1957年、東京都に生まれる。東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員、コロンビア大学客員研究員を経て、慶應義塾大学経済学部准教授。専攻は計量経済学
山口真一[ヤマグチシンイチ]
1986年生まれ。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター助教。2010年慶應義塾大学経済学部卒。2015年同大学経済学研究科で博士号(経済学)取得。同年より現職。専門は計量経済学。研究分野は、コンテンツ産業、フリービジネス、ソーシャルメディア、プラットフォーム戦略等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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