内容説明
本書は、開発途上国のガバナンスをより広く開発政治学としてとらえ、開発経済学、開発社会学と並ぶ国際開発学の3大学問領域の1つとして、その体系化を試みたものである。開発と国家、開発と民主主義、開発援助とガバナンス支援を柱に、本書を構成している。
目次
途上国開発戦略と開発政治学の意義
第1部 開発と国家(有効な国家とガバナンス:国家の対応能力構築と公共政策;民主的ガバナンスと経済成長・貧困削減;開発と国家:多様な国家・政治・制度;汚職対策の開発への影響)
第2部 開発と民主主義体制の構築(民主化の条件:移行と定着;多民族国家における国民統合と民主化;政党政治と民主主義の定着;新中間層、市民社会、NGO;ローカル・ガバナンスの理想と現実)
第3部 開発援助とガバナンス支援(開発援助とガバナンス;民主化支援の実態;平和構築支援とガバナンス;人間の安全保障をめぐる論議と日本外交)
結論
著者等紹介
木村宏恒[キムラヒロツネ]
名古屋大学大学院国際開発研究科教授。開発政治学、開発途上国公共政策論担当。法学博士
近藤久洋[コンドウヒサヒロ]
東京国際大学国際関係学部准教授。専門は開発と援助の比較政治経済学。横浜市勤務の後、イースト・アングリア大学大学院開発学研究科修士課程を経て、2003年リーズ大学大学院政治学・国際関係学研究科から博士号
金丸裕志[カナマルユウジ]
和洋女子大学人間・社会学系准教授。専門は比較政治学。2002年九州大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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