出版社内容情報
最も基本的で最も有効な分析ツールである標準的な国際経済学から、グローバリゼーションに対する基本的な考え方を議論する。シリーズ全3巻完結。
本書は、「効率性と公平性」の問題と外国人労働者の問題に焦点を当て、国際経済学や貿易理論がどのように分析可能であるかを議論し、また、いくつかの実証研究(完全競争と収穫一定・不完全競争と収穫逓増・貿易政策・賃金格差・中国・外国人労働者)を紹介する。
[関違書] シリーズ第1巻 『人口減少と持続可能な経済成長』
第2巻 『公平性と政策対応』 (勁草書房刊)
序章 本書の問題意識とねらい………西島章次
1. はじめに
2. グローバリゼーションを考えるいくつかの視点
3. 本書の課題
4. 各章の概要
5. おわりに
第1章 国際貿易・投資のメリット・デメリット………下村耕嗣・中西訓嗣・菊地徹
1. はじめに
2. 予備的考察
3. 国際貿易・投資のメリット
4. 貿易自由化と経済格差
5. セーフティネット――所得再分配政策
6. 自由貿易協定・経済連携協定の厚生的基礎
7. おわりに
第2章 貿易利益理論の展開………菊地徹・胡云芳
1. はじめに
2. 静学的環境下の貿易利益
3. 動学的環境下の貿易利益
4. おわりに
第3章 貿易・投資自由化の政治経済学的考察………趙来勲(中西訓嗣訳)
1. はじめに
2. いくつかの政治経済学的モデル
3. 海外直接投資と政治経済学
4. グローバリゼーションと勝者と敗者
5. 先進国における実証研究
6. 知的所有権と貿易関連知的所有権協定
7. 環境基準と転落競争
8. 労働基準
9. 非政府組織と人権擁護団体
10. 発展途上国に関する実証研究
11.おわりに
第4章 メキシコにおけるグローバリゼーションと賃金格差………浜口伸明・西島章次
1. はじめに
2. メキシコにおける貿易自由化と賃金格差の変化
3. 貿易自由化と賃金格差についての理論的背景
4. メキシコに関する実証研究
5. メキシコにおける技能労働者の増加
6. 賃金格差に関する実証分析
7. 所得再分配政策:PROGRESA
8. おわりに
第5章 グローバリゼーション,地域格差と中国の地域政策………加藤弘之
1. はじめに
2. 中国はグローバリゼーションにどう対応したか
3. 先行研究と分析手法
4. 地域開発政策の展開
5. 貧困支援政策
6. おわりに
第6章 ヒトのグローバリゼーションと日本の選択………後藤純一
1. はじめに
2. アジア地域におけるヒトのグローバリゼーション
3. ヒトの移動とモノ・カネの移動
4. おわりに
第7章 グローバリゼーションの光と影………下村耕嗣
1. はじめに
2. 純粋交換経済モデル
3. 国際貿易・投資の厚生経済学
4. おわりに
索引
内容説明
効率性と公平性を両立させるグローバリゼーションを探求。最も基本的で最も有効な分析ツールである標準的な国際経済学から、グローバリゼーションに対する基本的な考え方を議論する。
目次
序章 本書の問題意識とねらい
第1章 国際貿易・投資のメリット・デメリット
第2章 貿易利益理論の展開
第3章 貿易・投資自由化の政治経済学的考察
第4章 メキシコにおけるグローバリゼーションと賃金格差
第5章 グローバリゼーション、地域格差と中国の地域政策
第6章 ヒトのグローバリゼーションと日本の選択
第7章 グローバリゼーションの光と影
著者等紹介
西島章次[ニシジマショウジ]
1949年、兵庫県に生まれる。神戸大学大学院経済学研究科博士課程中退(博士(経済学)神戸大学)。神戸大学経済経営研究所助教授を経て、神戸大学経済経営研究所教授。専攻、開発経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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