ネットワーク産業の経済分析―公益事業の料金規制理論

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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326502448
  • NDC分類 335.8
  • Cコード C3033

出版社内容情報

ネットワーク産業の現代的課題、とくにその構造と料金設定の問題に焦点を絞り、理論経済学のアプローチから分析する。
 本書は、これまで社会のインフラとして公的に管理され、規制されてきた公益事業といわれている分野について、情報の非対称性、ゲーム論、インセンティブなど多くの分析ツールを使いながら、おもに料金設計の視点からそのなかでも電力事業や通信事業の効率的で合理的な事業発展の方法を理論的に追究する。

関連書:山田浩之編著『交通混雑の経済分析』(小社刊)

第1章 ネットワーク産業の課題
1.1 ネットワークとネットワーク産業
1.2 ネットワークの特徴
1.3 ネットワークと市場競争
1.4 ネットワーク産業と料金規制
1.5 ネットワークと接続
1.6 結論

第2章 料金規制理論の基礎
2.1 料金規制理論の意義
2.2 ラムゼイ価格
2.3 非線形価格
2.4 ピークロード価格モデル
2.5 結論

第3章 インセンティブ規制の理論
3.1 伝統的な料金規制
3.2 非対称情報とレント
3.3 インセンティブメカニズム
3.4 結論

第4章 インセンティブ規制の政策
4.1 実際のインセンティブ規制
4.2 プライスキャップ規制
4.3 スライディングスケール規制(利潤配分規制)
4.4 ヤードスティック規制
4.5 結論
付録 スライディングスケール規制の理論分析

第5章 自己割当料金モデル
5.1 ピークロード料金モデルと負荷割当問題
5.2 自己割当料金モデル
5.3 PSモデルの修正:中央管理方式
5.4 最適料金および設備規模の決定
5.5 結論

第6章 選択的自己割当料金モデル
6.1 電力市場の自由化と料金規制
6.2 選択的な自己割当料金モデル
6.3 最適な選択的負荷管理
6.4 回収不能費用と選択的自己割当料金
6.5 内部補助と選択的自己割当料金
6.6 結論

第7章 遮断条件付き負荷管理モデル
7.1 はじめに
7.2 遮断条件付き契約モデル
7.3 社会的厚生最大化
7.4 負荷遮断付き料金モデルの意義
7.5 結論

第8章 ネットワークとアクセスチャージ
8.1 産業構造とアクセスチャージ
8.2 最適アクセスチャージのモデル分析
8.3 基本モデルの応用
8.4 両側相互接続とアクセスチャージ
8.5 結論

第9章 ネットワークと非価格差別
9.1 垂直市場構造と非価格差別
9.2 ネットワーク企業と下流市場の構造
9.3 ネットワークに対する規制政策
9.4 情報通信市場と政策的含意
9.5 結論
付録 アクセスに対する非価格差別モデル

第10章 電力市場における小売供給市場の構造分析
10.1 はじめに
10.2 電力自由化の取り組み
10.3 モデル分析
10.4 電力自由化の政策的課題
10.5 結論

参考文献
索引 

内容説明

ネットワーク産業は社会のインフラの公益事業として公的に管理され、規制されている。この分野について、情報の非対称性、ゲーム論、インセンティブなど多くの分析ツールを使いながら、おもに料金設計の視点から電力事業や通信事業の効率的で合理的な事業発展の方法を理論的に追究する。

目次

第1章 ネットワーク産業の課題
第2章 料金規制理論の基礎
第3章 インセンティブ規制の理論
第4章 インセンティブ規制の政策
第5章 自己割当料金モデル
第6章 選択的自己割当料金モデル
第7章 遮断条件付き負荷管理モデル
第8章 ネットワークとアクセスチャージ
第9章 ネットワークと非価格差別
第10章 電力市場における小売供給市場の構造分析

著者等紹介

江副憲昭[エゾエノリアキ]
福岡県生まれ。九州大学大学院経済学研究科博士課程修了(1974年)。現在、西南学院大学経済学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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