アジアのソーシャル・セーフティネット

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  • サイズ A5判/ページ数 298p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326502424
  • NDC分類 364.022
  • Cコード C3033

出版社内容情報

ソーシャル・セーフティネット整備政策の基礎情報と分析を提供し、かつアジア通貨危機下の人々の生活と厚生、制度整備の実態を記録。

  20世紀末以来のグローバリゼーションと市場化の進展は福祉国家を補完する制度的装置としてソーシャル・セーフティネットの充実を必要としている。 本書は、アジア通貨危機前後におけるアジアのソーシャル・セーフティネットの機能と制度変化を主要分析対象とし、地域の成長と安定に資する政策立案の手掛りとすることを目指す。

序章 アジアのソーシャル・セーフティネット
0.1 ソーシャル・セーフティネットとワシントン・コンセンサス
0.2 ソーシャル・セーフティネットの定義
0.3 ソーシャル・セーフティネットの実体と機能
0.4 アジアのソーシャル・セーフティネットの将来

第1章 アジアの雇用政策
1.1 経済のグローバル化の進展とソーシャル・セーフティネット
1.2 グローバル化とソーシャル・セーフティネット
1.3 金融危機後にとられたアジアの雇用政策とソーシャル・セーフティネット
1.4 積極的労働市場政策とアジアのソーシャル・セーフティネット
1.5 アジアの国々が選ぶのはどのようなソーシャル・セーフティネットのシステムか

第2章 韓国のソーシャル・セーフティネット
2.1 はじめに
2.2 生産的福祉の概念
2.3 韓国の労働事情
2.4 通貨危機以前のソーシャル・セーフティネットの制度および実態
2.5 アジア通貨危機の影響
2.6 通貨危機以降のソーシャル・セーフティネット制度の変化および政策対応
2.7 おわりに

第3章 構造調整下フィリピンのソーシャル・セーフティネット
3.1 はじめに
3.2 「複合的危機」と「湾岸危機」
3.3 経済危機とそのインパクト
3.4 通常プログラム1:インフォーマル・セクター対応
3.5 通常プログラム2:フォーマル・セクター対応
3.6 暫定プログラム:アジア通貨危機対応
3.7 「もう一つのソーシャル・セーフティネット」と実行機関
3.8 おわりに

第4章 インドネシアにおけるソーシャル・セーフティネット形成政策
4.1 1997年経済危機による経済・社会の混乱
4.2 ソーシャル・プロテクションとソーシャル・セーフティネット
4.3 インドネシアにおけるソーシャル・プロテクション政策と
   ソーシャル・セーフティネットの構築
4.4 セーフティネット構築のための政策
4.5 予算配分と外国援助
4.6 今後のソーシャル・セーフティネットの形成

第5章 タイにおけるソーシャル・セーフティネット
5.1 はじめに
5.2 理論的枠組みの再検討
5.3 経済危機以前のタイのソーシャル・セーフティネット
5.4 経済危機以降のタイのソーシャル・セーフティネット
5.5 今後の課題と展望

第6章 マレーシアにおけるソーシャル・セーフティネット
6.1 マレーシアの経済・社会状況
6.2 マレーシアのソーシャル・セーフティネット
6.3 マレーシアの通貨・経済危機と雇用への影響
6.4 おわりに:マレーシアのソーシャル・セーフティネットについて

第7章 アジア通貨危機と雇用調整:企業パネルデータを用いた分析
7.1 導入
7.2 雇用調整関数
7.3 データ
7.4 推定
7.5 推定結果
7.6 おわりに

索引

内容説明

20世紀末以来のグローバリゼーションと市場化の進展がもたらした、福祉国家を補完する制度的装置として必要とされるソーシャル・セーフティネット。本書は通貨危機前後におけるアジアのソーシャル・セーフティネットの役割とその制度変化を実証的に分析する。

目次

序章 アジアのソーシャル・セーフティネット
第1章 アジアの雇用政策
第2章 韓国のソーシャル・セーフティネット
第3章 構造調整下フィリピンのソーシャル・セーフティネット
第4章 インドネシアにおけるソーシャル・セーフティネット形成政策
第5章 タイにおけるソーシャル・セーフティネット
第6章 マレーシアにおけるソーシャル・セーフティネット
第7章 アジア通貨危機と雇用調整:企業パネルデータを用いた分析

著者等紹介

寺西重郎[テラニシジュウロウ]
一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、一橋大学経済研究所教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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