ドル本位制の通貨危機―国際資金ポンプとしての米国

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326501984
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C3033

出版社内容情報

グローバリゼーションの波は、市場メカニズムの優位性とモノ・ヒト・カネなどの国際資本移動の自由化および国際資金の移動をもたらした。しかし、金融のグローバリゼーションは、途上国を巻き込み、金融制度の未発達なその途上国において通貨危機を発生させた。
 本書は、このような時代のドルの国際通貨としての性格と特質を、世界の決済手段となり国際通貨として質的により深化発展した「ドル本位制」の命題のもとに明らかにする。果たして、ドルの役割は今後、どのようになっていくのであろうか。



【目次】

第1部 ドル本位制と債務累積―米国と中南米―
 1 ドル本位制と途上国債務
 2 市場としての米国―ふたつの債務累積―

第2部 輸入代替的工業化の金融構造―メキシコの債務危機―
 3 輸入代替的工業化の金融構造
 4 メキシコの債務危機とその後
 5 メキシコの対外債務と金融改革

第3部 金融のグローバリゼーションと通貨危機―ポンプとしての米国―
 6 金融の証券化、投資の機関化と金融流通の拡張
 7 輸出促進的工業化とメキシコ通貨危機

おわりに―ドル本位制と開発金融

参考文献
初出一覧
索引  

内容説明

米国の経常収支赤字はどこまで拡大するか。国際短期資本移動を管理することは可能か。「ドル本位制」の直面する課題を明らかにし、ドルの役割を明らかにする。

目次

第1部 ドル本位制と債務累積―米国と中南米(ドル本位制と途上国債務;市場としての米国―ふたつの債務累積)
第2部 輸入代替的工業化の金融構造―メキシコの債務危機(輸入代替的工業化の金融構造;メキシコの債務危機とその後;メキシコの対外債務と金融改革)
第3部 金融のグローバリゼーションと通貨危機―ポンプとしての米国(金融の証券化、投資の機関化と金融流通の拡張;輸出促進的工業化とメキシコ通貨危機)

著者等紹介

片岡尹[カタオカタダシ]
1946年京都府に生れる。1969年大阪市立大学商学部卒業。1974年大阪市立大学大学院経営学研究科博士課程退学。1974年大阪市立大学商学部助手。1988年同教授。今日にいたる。経済学博士。著書に『国際通貨と国際収支』勁草書房、1986
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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