出版社内容情報
これまでのマクロ経済学はケインズ理論を中心に置いて、新古典派との論争を軸に展開するのが常であった。本書も基本的にこの形をとっている。しかし、大量失業、財政危機、環境悪化や高齢化といった現在の諸問題は、単純なケインズ的処方箋では克服できない。
本書はこのような問題意識に立ちながらマクロ経済学の基本部分をすべて網羅し、学部1年生にも十分読めるように丁寧に説明している。各章につけられた囲みや補論は関連するテーマについて具体的なイメージを与え、また練習問題に取り組むことで自分自身のマクロ経済学の理解を確かめる
内容説明
マクロ経済学は将来の展望を示しうるか。ケインズ的限界を超え、現代が直面している大量失業、財政危機、環境悪化や高年齢化といった諸問題について理解を深めるための最適な書物。
目次
資本制経済の基礎
経済循環と国民所得
国民所得と雇用の決定
消費需要の決定
投資需要の決定
貨幣の供給
金融市場と利子率
IS・LM分析
物価と総需要、総供給
金融政策と財政政策
国際収支と為替レート
国際マクロ経済政策
景気循環と経済成長