出版社内容情報
本書は環境の経済学的評価手法について、政策論的な視点から研究するものである。現在、環境の社会経済的評価において有効であると考えられるものに、費用便益分析、トラベルコスト法、ヘドニック法、そしてCVM(仮想市場法)がある。中でもCVMとは、住民アンケートをもとに環境の質を数値化し評価するものである。本書では、このCVMの論理と実際を、他のアプローチと比較しつつ、高知・四万十川で行われた調査をもとに解説し、その政策利用にあたっての有効性について考える。
内容説明
環境の社会経済的評価に使われるCVM(仮想市場法)とトラベルコスト法の理論と手法を解説し、その政策利用にあたっての有効性について考える。
目次
第1章 環境評価の手法と理論
第2章 米国における環境評価手法の政策利用
第3章 トラベルコスト法は使えるか
第4章 便益移転の条件
第5章 CVMは使えるか
第6章 非利用価値の計測
終章 政策手段としての環境評価