出版社内容情報
従来の為替理論に欠けていた、比較生産費説と相互需要説の吟味を通じて、為替相場の適正水準を探る、新しい為替理論構築の試み。
今回の増補に当たって、「相互需要説と金本位」の章を追加することにより、結果として、為替理論構築のための接近方法の限界を指摘することとなった。
目次
序論
Ⅰ 変動相場制度の受け取り方
Ⅱ 為替相場の水準
Ⅲ 研究の視点
第１章 比較生産費説の一考察
Ⅰ 比較生産費説の一つの解釈
Ⅱ 現代国際貿易理論の性格
Ⅲ サミール・アミンの比較生産費説批判
Ⅳ 現実のダイナミックな世界
第２章 比較生産費説から相互需要説へ―Ｊ・ヴァイナーを手がかりとして―
Ⅰ 比較生産費にたいする貨幣的接近
Ⅱ 価格にたいする実質生産費の比例性
Ⅲ 失われた実物的視点
Ⅳ 交易条件の含意
Ⅴ 一つの指針―マーシャルのミル解釈
第３章 相互需要説―マーシャルのベイルBaleの含意―
Ⅰ 国際価値の尺度
Ⅱ 実質生産費の交換比率
Ⅲ 国際価値と国際貨幣メカニズム
第４章 相互需要説と為替理論
Ⅰ 相互需要説とどう位置局面にある為替理論
Ⅱ 金で媒介される貿易理論と為替理論
Ⅲ 購買力平価を交易条件でモデファイする為替理論
第５章 相互需要説と金本位―金本位抜きで相互需要説が語れるか―
Ⅰ 金本位を前提にした貿易理論の理解
Ⅱ マーシャルと金本位
Ⅲ 相互需要説と金本位の関係
第６章 国際社会と日本のあり方―国際化の含意―
Ⅰ 無秩序な国際経済
Ⅱ 金融の自由化と国際化についての一般的な理解
Ⅲ 為替相馬からみた世界各国の関係のあり方
Ⅳ 国際化の含意
参考文献
あとがき
初出一覧
索引
内容説明
従来の為替理論に欠けていた比較生産費説と相互需要説の吟味を通じて、為替相場の適正水準を探る。新しい為替理論構築への試み。
目次
第１章 比較生産費説の一考察
第２章 比較生産費説から相互需要説へ―Ｊ．ヴァイナーを手がかりとして
第３章 相互需要説―マーシャルのベイルＢａｌｅの含意
第４章 相互需要説と為替理論
第５章 相互需要説と金本位―金本位抜きで相互需要説が語れるか
第６章 国際社会と日本のあり方―国際化の含意
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