民法案内〈9〉債権総論(下)

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  • サイズ B6判/ページ数 311,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326498352
  • NDC分類 324
  • Cコード C3332

出版社内容情報

現代によみがえる名講義。大家が軽妙な語り口で民法の奥行きを鮮やかにひも解く。最新の情報を盛り込んで、第7巻、第8巻、第9巻同時刊行。

我妻榮の晩年の円熟した筆になる我妻民法学の総決算ともいうべきものが「民法案内」である。いまだ通説として通用している我妻説であるが、読み物風に書かれた民法案内を通じて、読者は楽しみながら民法を学ぶことができる。同時、我妻榮がひとつの結論を出すために、どんなに苦労したかという論理的過程を覗き見ることができる。今回は抽象的で難解とされる債権総論であるが、民法の条文や制度が、関連する社会的現象の全体の中でどのような地位を占めているのか、取引社会で法がどのように機能、運用されているか、実例をふんだんに用い金融実務の流動的な動きを学ぶ工夫が凝らされている。

第四章 債権譲渡と債務引受け

 第一 指名債権の譲渡
   一 関係する四つの立場
   二 債権の譲渡性
   三 債権の譲渡性の社会的意義

 第二 証券的債権の譲渡
   一 指図債権の譲渡
   二 無記名債権の譲渡
   三 記名式所持人払債権の譲渡と免責証券

 第三 債務引受け
   一 履行の引受け
   二 併存的債務引受け
   三 免責的債務引受け
   四 契約上の地位の譲渡

第五章 債権の消滅

 第一 弁済
   一 弁済の提供
   二 受領遅滞
   三 弁済に代わる供託
   四 第三者の弁済と代位
   五 弁済受領者
   六 弁済の充当
   七 弁済の証明

 第二 代物弁済

 第三 相殺
   一 相殺のできる場合とできない場合
   二 相殺制度の作用
   三 相殺の予約・相殺契約
   四 相殺の効果

 第四 更改
 第五 免除
 第六 混同

事項索引
判例索引

内容説明

読み物風に書かれ、読者は楽しみながら読める。結論を導き出すための論理過程、判断のすじみちが理解できる。身近な具体例により本質的かつ奥の深い議論がやさしく解説される。原著を維持しつつ、最新の情報を盛り込む。

目次

第4章 債権譲渡と債務引受け(指名債権の譲渡;証券的債権の譲渡;債務引受け;契約上の地位の譲渡)
第5章 債権の消滅(弁済;代物弁済;相殺;更改;免除;混同)

著者等紹介

我妻榮[ワガツマサカエ]
明治30年米沢市に生まれる。大正9年東京帝国大学卒業。東京大学教授、東京大学名誉教授、法務省特別顧問。昭和48年10月逝去

水本浩[ミズモトヒロシ]
大正9年熊本県に生まれる。昭和19年東京大学卒業。神奈川大学助教授、立教大学教授、獨協大学教授、立教大学名誉教授を歴任。平成11年12月逝去

川井健[カワイタケシ]
昭和2年広島市に生まれる。昭和28年東京大学卒業。北海道大学助教授・教授、一橋大学教授・学長を経て、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

21
代物弁済(P246) 一方がお金を貸したが、借主がお金を返せなかったときに、 別の等価物(不動産や自動車)で返済をしてもらうこと。 (解説) これは「ナニワ金融道」の帝国金融がよく使う手法。 灰原くんは、代物弁済の制度を利用して、クルーザーを抵当に 4000万円の貸付をしましたが、船舶に関する所有権登記を誤り、 身内であるはずの金子社長に「追い込まれてました」。2012/10/25

しんかい32

2
1~9巻まで一応読みとおしたぼくをだれかほめて(笑)。民法の入門に最適、とかブログに書いてる人がいたので買ったのだが、予想以上にレベルが高くて死ぬかとおもった。あとでよく見たら、弁護士目指す人のためのブログだった(泣)。今後は民法解釈で疑問が生じたときに、辞書代わりに使うことにしよう。2010/03/26

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