出版社内容情報
正義論は家族やケアの問題にいかに応答しうるか。リベラル・フェミニズムの立場から法哲学の再構築に挑んだ先駆的著作。待望の新版。
性別役割分業、ケア、婚姻制度など、「家族」の問題を直視するフェミニズムのリベラリズム批判を真摯に受けとめたうえで、リベラルな公私区分を再編し、家族関係への契約アプローチを試みる。リベラリズムとフェミニズム双方を刷新し、リベラル・フェミニズムの可能性を徹底して追求した挑戦の書。近年の展開を捉える寄稿論考2本を増補。
[解説]井上達夫 [寄稿]川崎修/齋藤純一/ダニエル・H・フット/松田和樹/池田弘乃
内容説明
正義論は家族やケアの問題にいかに応答しうるか。リベラル・フェミニズムの立場から法哲学の再構築に挑んだ先駆的著作。近年の展開を捉える2つの寄稿を新たに収録。
目次
第1部(リベラル・フェミニズムの再定位(抄)―家族論を中心に
正義論における家族の位置―リベラル・フェミニズムの再定位に向けて)
第2部(「親密圏」と正義感覚;日本型「司法積極主義」と現状中立性―逸失利益の男女間格差の問題を素材として)
第3部(応答;展開―新版に寄せて)
著者等紹介
野崎綾子[ノザキアヤコ]
1971年岡山県に生まれる、2003年没。2000年東京大学大学院法学政治学研究科助手就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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