出版社内容情報
『人権という幻』から10年。幻の原風景を描いた先には、その実現へと向かう人々がいた。「釜ヶ崎20年」という時間の結晶へ――。
対話が継続される社会的地位としての市民権こそ人権だという「幻」を前作では見た。その幻はイメージとなって人々の心に刻まれ、行動へと向かわせていく。幻の原風景から出立し、本作では「個人的記憶のなかに想起しつづける集合的記憶」を鍵に、幻の実現に焦点をあわせて新たな光を紡ぎ出す。互いに保障しあう場に存在する権利とは?
内容説明
憲法学者10年+釜ヶ崎弁護士20年。『人権という幻』から10年。描いた原風景の先には、その幻の実現へと向かう人々がいた。「釜ヶ崎20年」という時間の結晶へ。互いに保障しあう場に存在する権利とは?
目次
序 やや個人的な前書き
第1講 国家とは何かを問う
第2講 平和とは何かを問う
第3講 国民とは何かを問う
第4講 象徴とは何かを問う
第5講 人間とは何かを問う
第6講 差別とは何かを問う
第7講 釜ヶ崎の貧窮問答歌
結 あまり普遍的ではない後書き
著者等紹介
遠藤比呂通[エンドウヒロミチ]
1960年山梨県生まれ。東京大学法学部卒業後、東京大学法学部助手、東北大学法学部助教授(憲法講座)を経て、1997年弁護士登録。1998年4月西成法律事務所開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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