法的人間 ホモ・ジュリディクス―法の人類学的機能

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法的人間 ホモ・ジュリディクス―法の人類学的機能

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326451128
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C3032

出版社内容情報

法とは西洋の〈宗教〉である。フランスが誇る労働法の世界的権威アラン・シュピオが語る、法の人類学的機能とは何か。待望の初邦訳。EUの労働社会政策に具体的提言を投げかける労働法学者アラン・シュピオは、絶大な影響力を誇る実務家であると同時に、西洋の人間形成において法が果たす役割という原理的な問いに対峙する理論家でもある。全面化する競争社会で法を単なるゲームのルールに還元しようとする流れに抗して、法学者が真正面から「正義」を問う異色の書。

プロローグ



? 法的ドグマ──私たちを基礎づける信条



第一章 人間存在の意味づけ──神の似姿

 人間存在の規範的構成

 人の法的な基盤

 唯一にして同一の個人

 従属した君主、主体

 受肉した精神としての人格

 アイデンティティを保証する〈第三項〉

 全面的解放の先にあるもの──解体した人間



第二章 法の帝国──厳たる法、されど法(dura lex, sed lex)

 ある一つの考え方の様々な化身

 法の人間的な統御

 法により説明される人間



第三章 言葉の強制力──合意は拘束する(pacta sunt servanda)

 契約という「文明化のミッション」

 契約の起源へ

 合意の保証人としての国家

 契約関係の再封建化



? 法の技術──解釈の素材



第四章 諸々の技術を統御する──禁止の技術

 技術革新から生じる〈法権利〉

 制度からネットワークへ

 規制から調整へ

 技術を人間化する〈法権利〉

 遍在性の限界

 透明性の限界

 生殖技術に直面する出産



第五章 権力を考察する──統治から「ガバナンス」まで

 主権の衰退

 国家の変容

 権力と権威との分離

 立法権の解体

 自由を従属させる

 行動の標準化

 法源の道具化



第六章 人間を結ぶ──人権の正しい使用法

 人権の信条

 西洋的原理主義の三つの姿

 メシア思想

 共同体主義

 科学主義

 解釈の扉を開く

 人権という人類の共通資源

 連帯原則を再訪する

 新たな解釈装置のために





訳者あとがき

人名索引

アラン・シュピオ[アラン シュピオ]
著・文・その他

橋本 一径[ハシモト カズミチ]
翻訳

嵩 さやか[ダケ サヤカ]
翻訳

内容説明

法とは西洋の“宗教”である。全面化する競争社会で法を単なるゲームのルールに還元しようとする流れに抗して、法学者が真正面から「正義」を問う異色の書。労働法の世界的権威アラン・シュピオ、待望の初邦訳!

目次

1 法的ドグマ―私たちを基礎づける信条(人間存在の意味づけ―神の似姿;法の帝国―厳たる法、されど法(dura lex,sed lex)
言葉の強制力―合意は拘束する(pacta sunt servanda))
2 法の技術―解釈の素材(諸々の技術を統御する―禁止の技術;権力を考察する―統治から「ガバナンス」まで;人間を結ぶ―人権の正しい使用法)

著者等紹介

シュピオ,アラン[シュピオ,アラン] [Supiot,Alain]
1949年生まれ、ボルドー大学で法学博士号取得後、1980年に法学の教授資格取得。ポワチエ大学教授、ナント大学教授を経て、2012年よりコレージュ・ド・フランス教授。社会法体系のあり方の議論などが、フランスのみならず全世界の社会法学者に影響を与える当代屈指の労働法学者

橋本一径[ハシモトカズミチ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は表象文化論。2010年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了

嵩さやか[ダケサヤカ]
東北大学大学院法学研究科教授。専門は社会保障法。1998年東京大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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タナカ電子出版

13
この本はフランスの労働法専門家による著者の本でとても難しい本です。専門で勉強している人にしかおすすめできません。しかしながら著者であるアラン シュピオは博識で聖書から東洋思想インドカーストまで持ち出し語られる内容は、この本が法そのものが人間性を主体にしていることを意識してしまいます。2018/12/01

アブーカマル

8
待望のアラン・シュピオ初邦訳本。シュピオはルジャンドルの現実なるもの、ものなるものを象徴的なもの、言葉によって定礎することの重要性を労働法を通してよく引き継いでると思う。シュピオ曰く労働法は他の方とは異なり近代的な技術の発展に並行して生まれ、進歩していったものだが、 ガスや電気の照明が産業、労働を自然のリズム(昼/夜、/夏/冬)から解放し、見境のない労働時間の延長に労働者をさらすことになったので法により一日、年間さらには一生の労働に限度を設けられたのである。法が不可能を禁止に置き換えたのだ。p.1692018/09/06

kinaba

1
「法」の拠って立つ所はつまり何をドグマ的な正義として持つかであるとし、経済的最適性や自然科学的法則や契約主義に還元しようとする動きに繰り返し警鐘を鳴らす書。 新しい技術(特に情報科学技術)に対して法はどうあるべきかという法哲学に興味があって手にとったのだけれど、勿論スパッと具体的答えがあるわけではないにしろ、産業革命と労働法の関連との対比や、インターネットのネットワーク的構造と封建主義との対比など示唆に富む2021/09/21

tamioar

0
註を読むのに一年かかった。2020/06/10

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