内容説明
個性を尊重する自由主義国家と、法の支配の原理とはいかにして調和するのか。法律家の自明視する前提を明らかにし、個人の幸福追求以外の価値実現こそ法解釈であると説く入門書。
目次
第1章 反反正解志向
第2章 正しい法解釈の実践例
第3章 正しい法解釈の基礎知識
第4章 法の支配の原理の下での自由と個性
第5章 実質的解釈と形式的解釈(罪刑法定主義について)
第6章 支配から共存へ
著者等紹介
田村智明[タムラトモアキ]
1965年生まれ。東京大学教養学部卒業。都市銀行に就職。退職後、平成9年度司法試験最終合格。立命館大学文学研究科西洋哲学専攻博士課程単位取得退学。現在、弁護士(あすなろ法律事務所)。日弁連情報問題対策委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たろーたん
1
文理・反対・拡張・縮小・類推解釈をすれば、条文など、ほとんど骨抜きにできる。そんな中で、重要なことは解釈者が実現すべきと信じる正義の実現手段として法の条文を示すことである。法の条文をそのまま当てはめるなら一般人にもできるのだから。よって、プロの法律家に必要な能力は、与えられたあるいは自己が実現を欲している実質的正義を法的な形式に従って表現、主張することに尽きる。解釈とは、条文に正義の魂を吹き込むことである。2019/05/02
zero
0
◎ 哲学している2014/07/28
NO MORE MR.NICE GUY
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法解釈の入門にもなっているほん。反反正解志向。正しい解釈のための本。2014/05/10
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