数によるガバナンス - 法の支配の凋落と新たなる封建社会

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  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784326404681
  • Cコード C3032

出版社内容情報

「数」から逃れられない!「ガバナンス」の名の下、数値のみを準拠とする市場が席巻する世界を正面から分析する、シュピオの到達点。

法律を遵守する「統治」構造から、社会は「法則」に従って自律的に組織される「ガバナンス」構造へと取って代わられた。人は人材として数値目標に向かい、封建的な「臣従関係」へ回帰。福祉国家の枠組もグローバル企業によって骨抜きにされた。数の客観性を法学的な観点から捉え直す、コレージュ・ド・フランスでの2年間の講義録。
【原著】Alain Supiot , La Gouvernance par les nombres(Fayard, 2015)


【目次】

序文

Ⅰ 〈法〉の支配から数によるガバナンスへ

第一章 統治する機械の探求
 統治の詩学 
 人間機械 
 統治からガバナンスへ 

第二章 法の支配という、一つの理想の冒険
 ギリシアのノモス 
 ローマ法の「法(Lex)」 
 グレゴリウス革命 
 コモン・ローと大陸法 
 西洋の法的伝統 

第三章 法についての他の様々な観点
 儀礼的秩序 
 アフリカ──法との異質性 
 中国──法家 

第四章 計算による調和という夢
 数の完璧な調和 
 不調和が持つ制定的機能 

第五章 数量化の規範的利用の拡大
 帳簿を示すこと 
 運営すること 
 裁くこと 
 立法すること 

第六章 法が数に従属する──ゴスプランから全体市場へ
 法の支配の転覆 
 法律は計画経済の道具となる 
 共産主義と資本主義のハイブリッド化 

第七章 計算不能なものを計算する──「法と経済学」の教義
 ゲーム理論 
 エージェンシー理論 
 「コースの定理」あるいは財産権(property rights)の理論 
 新比較分析(New Comparative Analysis)と法市場 

第八章 数によるガバナンスの法的なダイナミズム
 個人のガバナンス 
 企業のガバナンス 
 国家のガバナンス 
 ヨーロッパのガバナンス 
 世界のガバナンス 

Ⅱ 数によるガバナンスから忠誠関係へ

第九章 数によるガバナンスの隘路
 数によるガバナンスの構造的な影響 
 対象の消失──地図と領土の取り違え 
 主体の喪失──反応に置き換えられる行動 
 数によるガバナンスに対する法の抵抗 
 民主主義の原則 
 身体的・精神的安全の義務 

第一〇章 国家の衰弱
 公共物の聖性 
 人間の「科学的」な指導 
 公/私のヒエラルキーの逆転 
 自分のための法、自分という法 
 信仰も法もなく──持ちこたえられない社会 

第一一章 人による統治の復活
 二項論理──友/敵 
 忠誠関係 
 人の従属 
 物の委譲 

第一二章 「真に人間的な労働の仕組み」1──全面的動員からフォード方式の危機まで
 フォード方式の妥協 
 労働法の解体 
 新たなる妥協へのいくつかの道 

第一三章 「真に人間的な労働の仕組み」2──数量的な交換から人々の忠誠へ
 労働への総動員 
 待機──労働条件の不確定 
 反応性──労働という作業の不確定化 
 人格と結びついた「新たな諸権利」 
 集団的な先見性の

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