出版社内容情報
望ましい知財制度とはどういうものか? 本来あるべき制度の構築を目指し、専門分野の垣根を越えて大局的多角的に根本から問い直す!
デジタル経済の急速な進化に伴い、知財の保護と利用の自由のバランスを根本的に見直す必要性が叫ばれるなか、学際的研究のニーズが高まっている。知財法学者はもとより、法哲学者、憲法学者、情報法学者、民法学者、政治学者、文化人類学者、経済学者、実務家らが一堂に集い、知財制度の根幹に迫る。
内容説明
知財とは何のためにあるのだろう?デジタル経済の急速な進化に伴い、知財の保護と利用の自由のバランスを根本的に見直す必要性が叫ばれる。学際的研究のニーズが高まる現在、専門分野の垣根を越えて知財制度の根幹に迫る。
目次
第5編 知的財産とイノベーション(職務発明制度とイノベーション―基本的構造の頑健性と合理性;創薬イノベーションに向けた特許制度と薬事法制の協働)
第6編 知的財産と産業実態(標準必須特許の権利行使とホールドアップ―経済学と競争政策の視点から見たFRAND条件の意義と課題;コンテンツ産業と著作権活用―迫る危機とビジネスの変容)
第7編 知的財産と実証研究(知的財産制度はどのように利用されているのか―いくつかの知的財産に関する実証研究とその含意;特許の有効性判断に対する第三者の貢献―安定的な特許権の重要性)
第8編 知的財産と国内政治(知的財産権法に関する立法プロセスと課題;著作権法の政策形成およびルール形成が抱える課題について―一般条項型の権利制限規定のあり方に焦点を当てて ほか)
第9編 知的財産と国際政治(「TRIPs」の共有知識化の主体・構造・過程;米国FTAの知的財産規定をめぐる政治過程―後発薬をめぐる国内分裂 ほか)
著者等紹介
田村善之[タムラヨシユキ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授、北海道大学名誉教授。専門は知的財産法
山根崇邦[ヤマネタカクニ]
同志社大学法学部教授。専門は知的財産法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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