出版社内容情報
なぜ、エゴイストであってはいけないのか? この素朴な問いかけの根源性を自覚し、正義の探究は始まった。35年を経て増補版刊行!
「現代日本社会のなかでの正義を原寸大の姿において問いなおし、異質な自律的人格の共生という社交体の理念を求めて「会話としての正義」の構想を提示する、現代自由学芸の騎士による挑戦の書」として若き日の著者のもとで誕生し、サントリー学芸賞を受賞した本書。35年後の増補論考を加え、いまあらためて「正義」に向き合う。
内容説明
現代日本社会が戯画化した「正義」を原寸大の姿において問いなおし、「我々」と「彼ら」が共生する「社交体」の作法を求めて「会話としての正義」の構想を提示する。「現代自由学芸の騎士による挑戦の書」として若き日の著者のもとで誕生し、1986年にサントリー学芸賞を受賞した本書。35年後の増補論考を加え、いまあらためて「正義」に向き合う。
目次
第1章 正義論は可能か
第2章 エゴイズム―倫理における個と普遍
第3章 現代正義論展望
第4章 リベラリズムと国家―社会契約説の可能性と限界
第5章 会話としての正義―リベラリズム再考
増補 三五年後の「共生の作法」―私の法哲学的原点へ
著者等紹介
井上達夫[イノウエタツオ]
1954年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業後、東京大学助手、千葉大学助教授を経て、1991年東京大学大学院法学政治学研究科助教授、1995年より2020年3月まで同教授。現在、東京大学名誉教授。主な著作に、『法という企て』(東京大学出版会、2003年、和辻哲郎文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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