出版社内容情報
「規範倫理学」も「メタ倫理学」も視野に入れる法倫理学アプローチの重要性が高まり始めた。法と道徳との関係を批判的に捉え直すことによって正義論や人権論などの基礎理論の再検討が意識的に対象化される。法律学方法論と刑事法基礎理論に関する批判三部作の著者が、脳神経倫理学など新たな諸問題にも対応できる通路の構築をめざす。
内容説明
現代的な視点から法哲学と法理論の融合を試みる「法倫理学」へ。「規範倫理学」も「メタ倫理学」も視野に入れる法倫理学アプローチの重要性が高まり始めた。法と道徳との関係を批判的に捉え直すことで正義論や人権論などの基礎理論の再検討を意識的に対象化する。
目次
第1章 法倫理学的問題としての道徳的実在論とその問題性
第2章 道徳的実在論における動機づけ/理由に関する内在主義と外在主義
第3章 法倫理学的問題としての道徳的制度主義の構想
第4章 法と道徳の接点としての人権の哲学
第5章 道徳的個別主義の構想とその問題性
第6章 認識論的自由意志と批判的責任の言語ゲーム
第7章 洗練された非決定論的自由意志論の可能性
第8章 洗練された汎心論は心身問題解決の最後の切札となり得るか
第9章 自由意志は「かのようにの存在」か
著者等紹介
増田豊[マスダユタカ]
1948年東京都に生まれる。1975年明治大学大学院法学研究科公法学専攻博士課程単位取得退学。明治大学法学部専任助手・専任講師・助教授を経て、明治大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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