出版社内容情報
フランス憲法学に即し憲法学の方法を検討、憲法学の基礎的な諸観念をイデオロギー批判の観点で再検討。
第一部 憲法学の方法
第一章 フランスにおける憲法学の政治学的傾向
第一節 戦前のフランス憲法学の潮流
──その概観
第二節 戦後のフランスにおける憲法学の政治学的傾向
──憲法解釈および憲法科学と政治学
第二章 比較憲法学の体系のための試論
第一節 憲法現象の類型学
第二節 近代立憲主義とその現代的変容
第二部 「憲法の規範性」ということ──その歴史的性格についての試論
第一章 市民革命期
第二章 近代立憲主義確立期
第三章 近代立憲主義の現代的変容期
補章
第一節 「国民主権」と「直接民主主義」
第二節 抵抗権──その論理構造と歴史的性格
付論 比較憲法学における特殊日本的性格の位置づけ
──日本国憲法再評価の視点として──
樋口 陽一[ヒグチ ヨウイチ]
東北大学教授,パリ大学客員教授,東京大学教授などを経て,現在,日本学士院会員。憲法学専攻近年の著書のなかから 自由と国家(岩波新書,1989) 憲法と国家(岩波新書,1999) 個人と国家(集英社新書,2000) 憲法 近代知の復権へ(東京大学出版会,2002) 「日本国憲法」まっとうに議論するために(みすず書房,2006) 国法学─人権原論・補訂(有斐閣,2007) 憲法(創文社,第3版2007) 憲法という作為(岩波書店,2009) いま,憲法は「時代遅れ」か(平凡社,2011)(2013年3月現在)
内容説明
若き日の著者は、40年前の論壇・政界で忘れられていた「立憲主義」の語をあえて、自身初となる単著の標題に据え、「論争の提起」を試みた。世紀を超え、本書の重要性が再び。1975年日本学士院賞受賞。
目次
第1部 憲法学の方法(フランスにおける憲法学の政治学的傾向;比較憲法学の体系のための試論)
第2部 「憲法の規範性」ということ―その歴史的性格についての試論(市民革命期;近代立憲主義確立期;近代立憲主義の現代的変容期)
付論 比較憲法学における特殊日本的性格の位置づけ―日本国憲法再評価の視点として
著者等紹介
樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
1934年、仙台市に生まれる。東北大学教授、パリ大学客員教授、東京大学教授などを経て、日本学士院会員。憲法学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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