民主政の規範理論―憲法パトリオティズムは可能か

個数:

民主政の規範理論―憲法パトリオティズムは可能か

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月16日 15時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 292,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326402052
  • NDC分類 313.7
  • Cコード C3031

出版社内容情報

いかなる政治のあり方が民主政(デモクラシー)なのか。この問いはみかけほど単純なものではない。選挙での多数派による政治のことだ、といってすませてしまうことはできない。たとえば、なぜ少数派は選挙結果に従わなくてはならないのだろうか。問題は民主政とは何かではない。どこまでいっても、民主政とはいかなるものであるべきか、が問われているのだ。公共性を形成するプロセスそれ自体としての民主政というハーパーマスの魅力ある構想を、ルーマンやアレントらとつきあわせて肉付けし、具体的に憲法解釈論の場でその可能性を追求した力作。<

第一章 憲法パトリオティズムとは何か

一 「ドイツ人としてのアイデンティティ」を求めて
ニ 前政治的所与としてのナツィオンと国家?
三 文化による立憲国家の基礎づけ?
四 合理的政治文化による国家

第二章 熟議の民主政を求めて

一 機能的に分化したシステムとしての民主政
ニ コミュニケーションの力と代表的になされる討議
三 コミュニケーションの力と複数性
四 統一体としての国民と複数性としての国民

第三章 民主政の歪みとは何か

一 日本の問題状況から
ニ 連邦最高裁判決の流れと理論の選択肢
三 経済市場と民主政過程
四 営利法人と民主政過程
五 日本の現状をどう考えるか

第四章 国民に直接の決定を求めうるか

一 直接民主政と「善意の市民」
ニ イニシアティブの「産業化」と連邦最高裁判決
三 イニシアティブと民主政との緊張
四 「人民」への訴えとカール・シュミット
五 自由かつ力ある公共は可能か

あとがき
索引

内容説明

公共での議論からいかにして政治が生まれるのか。ハーバーマスの魅力ある構想を、ルーマン、アレント、ヘラーらの議論とつきあわせながら肉づけし、多元的社会において可能な「熟議の民主政」を追求する、鋭利な憲法解釈論。

目次

第1章 憲法パトリオティズムとは何か―国家の基礎づけをめぐって(「ドイツ人としてのアイデンティティ」を求めて;前政治的所与としてのナツィオンと国家? ほか)
第2章 熟議の民主政を求めて―システムと複数性との間で(機能的に分化したシステムとしての民主政―ニクラス・ルーマン;コミュニケーションの力と代表的になされる討議―ユルゲン・ハーバーマス ほか)
第3章 民主政の歪みとは何か―アメリカの政治資金規制論議を中心にして(日本の問題状況から;連邦最高裁判決の流れと理論の選択肢 ほか)
第4章 国民に直接の決定を求めうるか―アメリカの直接民主政をめぐる議論から(直接民主政と「善意の市民」;イニシアティブの「産業化」と連邦最高裁判決 ほか)

著者等紹介

毛利透[モウリトオル]
1967年京都府に生まれる。1989年東京大学法学部卒業。現在、京都大学大学院法学研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

check mate

0
前半ではハーバーマスを中心にルーマン、アレント、ヘルマン・ヘラー等の理論が、後半では具体的にアメリカの政治資金規制やイニシアティブを素材として「熟議の民主政」が論じられている。内容の詳細は先達が執筆されたアマゾンのレビューを参照。自分としてはヘルマン・ヘラーに強い共感を覚えた。二つの相反する思想に引き裂かれ、双方から誘惑されながらも、そしてときには他人から「それは妥協にすぎない」と罵られながらも、 一方に奔らず流されず、自分で自分を許せるギリギリの決着点を探究する姿勢に、まさにかくあるべしと思わされた。2013/10/07

有智 麻耶

0
ハーバーマスの『事実性と妥当性』を主テクストとしつつ、「熟議の民主政」について論じたもの。正直なところ、一読した限りでは、憲法パトリオティズムの議論(第一章)と、思想家の比較(第二章)、さらに後半のアメリカに関する議論(第三・四章)のつながりが見えてこなかった。各論としては、アレントとの対比が興味深く、両者を参照しながら深めていきたいと思った。今年度中にもう一度読み返すことになるだろう。2018/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/482568
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品