内容説明
今世紀、中国が超大国にのし上がるのは間違いない。そのとき、アメリカが採るべき道とは?めざすべき「アジア大国協調体制」とは?日米同盟の意義を問う米中「パワーシェアリング」の論理とは?豪州政府高官も務めた練達の戦略家が繰り出す東アジアの将来図!日本の採るべき戦略を論じた「日本語版への序文」もオリジナル収録。
目次
第1章 困難な選択
第2章 アジアの覇権国、アメリカ
第3章 中国―その実力と野望
第4章 軍事バランス
第5章 アジアという舞台
第6章 アメリカが選ぶ道、アメリカが目指すもの
第7章 米中対立はどのような形をとるか
第8章 「アジア大国協調体制」へ向けて
第9章 中国にどう対処するか
第10章 アメリカ大統領の演説
著者等紹介
ホワイト,ヒュー[ホワイト,ヒュー] [White,Hugh]
オーストラリア国立大学教授。専門は戦略論、アジア太平洋の安全保障。オーストラリアにおける戦略・安全保障問題の第一人者。本国政府では総理大臣・国防大臣の上級顧問、国防省副次官を歴任。また、オーストラリアの戦略政策研究所初代所長も務めた
徳川家広[トクガワイエヒロ]
翻訳家、政治・経済評論家。ミシガン大学で経済学修士号を取得。国連食糧農業機関(FAO)などに勤務後、コロンビア大学で政治学修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やまやま
5
中国をどう見るかという点では、人権視点と経済発展性をまるごと飲み込んで、対等な立場で話をするという論の立て方をしている。主権国家のコンサートという概念については、訳者の徳川氏のコメントと同様に、「連帯の契機」がありうるかという疑問もあるが。日本の立場について、米国との距離の発生が徐々に生まれつつ、中国にもなびかないというのは可能なことなのか。米中日印の四国志が繰り広げられる近未来シナリオにおいて、軍事競争に向かうことなく協調が行われることは経済的に望ましい。リアリズムの徹底に解があるとの結論は良い。2019/05/20
takao
1
☆要は、アメリカと中国がパワーを共有する方向がいいという話。2018/10/04
soccer atsushi
1
中国の急速な台頭に対して大変明快に米国の置かれた立場が描かれている。2015/05/25
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