出版社内容情報
本書は，80年代後半から90年代前半にかけて，めまぐるしい変貌をみせるヨーロッパの現場を体験してきた，気鋭の研究者と現役の外交官・実務家による共同作業の成果。
【目次】
第１部 ヨーロッパ「拡大」の力学
第１章 ＮＡＴＯの東方拡大
1 ポスト冷戦期へのＮＡＴＯの対応
2 ＮＡＴＯの東方拡大の是非をめぐる論争
3 「平和のためのパートナーシップ」
4 ＮＡＴＯとロシアの「特別な関係」
5 ＮＡＴＯ強化のための提言
第２章 ＥＵ拡大の構図―ＥＵの対外的発展と対中欧・東欧関係―
1 はじめに
2 ＥＵの対外的発展
3 緊密化するＥＵの対中欧・東欧関係
4 ＥＵの対中欧・東欧援助政策
5 今後の展望
第２部 中・東欧国際関係の変容
第３章 欧州再編と新たな地域主義―「東欧」と「中欧」
1 歴史的位相
2 錯綜する地域協力
3 地域協力と「中欧」意識
第４章 アンビヴァレントな隣国関係―独ポ関係の新展開―
1 オーデル＝ナイセ国境の確定
2 独ポ関係の変化の兆し
3 国境地域協力の模索
第５章 冷戦の終焉と「中立」―変革期のオーストリア外交
序 オーストリア外交の転機
1 湾岸戦争と永世中立
2 ＥＵ加盟問題
3 「中欧コンテキスト」のなかのオーストリア―中欧イニシアティブ
第６章 ユーゴスラヴィアの民族紛争―おくれてきた青年たちの悲劇―
はじめに／変貌する社会／発端／最初の衝突／党の分裂／連邦政府の
栄光と苦衷／テレビと白骨死体／正面衝突の予感／セルビア人問題／
クロアチアの中のセルビア人／ミロシェヴィチ／「反乱謀議」と隠し
カメラ／連邦幹部会議長就任阻止問題／ユーゴ維持への最後の努力／
ＥＣ、アメリカのユーゴ統一維持政策／スロヴェニア、クロアチアの
独立宣言及びスロヴェニア戦争／クロアチアの戦争、ＥＣの対応、国
連軍の展開／スロヴェニア、クロアチアの承認問題／ボスニアでの戦
闘勃発／ボスニアの諸民族／セルビア人への制裁／おわりに
第３部 ヨーロッパの変革と日本―政策現場の視点から―
第７章 日ロ関係の新展開―対ロ支援を中止として―
1 ロシアが直面する諸問題
2 戦後の日ソ・日ロ関係
3 こんごの日ロ関係と対ロシア支援
結びに代えて―今後の日ロ関係―
第８章 日本の対東欧政策―対ポーランド援助の現場から―
1 日本の対ポーランド支援概観
2 日本以外からの外国からの援助状況
3 援助受け入れの政治過程
4 民主化および市場経済移行支援の課題
おわりに―効果的な東欧支援のための提案―
内容説明
めまぐるしい変貌をみせるヨーロッパの現場を体験してきた気鋭の研究者と現役の外交官・実務家による共同作業の成果。
目次
第１部 ヨーロッパ「拡大」の力学
第２部 中・東欧国際関係の変容
第３部 ヨーロッパ変革と日本―政策現場の視点から
