出版社内容情報
政治学の学問的評価に焦点をあてて丸山真男に真向うから挑む。ラスウェルとヴェーバーの理論的克服を通して,丸山政治学を解体しようとする構想の第一部をなす。
【目次】
はしがき
序 論 政治倫理の現在―国家論の不在と「現代政治学」
丸山政治学の解体(第一部) ラスウェルと丸山政治学
はじめに
第1章 丸山政治学の方法的・認識論的基礎
1 機能主義権力論の提唱
2 機能主義の論理的解体
3 機能主義と本質規定における現象羅列主義
第2章 丸山政治学とラスウェル権力論
1 丸山権力論にみるラスウェル理論の実相
2 ラスウェル権力論の論理的解体
第3章 丸山政治権力論の理論的・方法的基礎
1 エンゲルスとヴェーバー
2 ヴェーバーの政治的権力論と「理念型」の方法
3 丸山政治的権力論における即物実体論と観念論